前々から四国の中で余り電波が出ていない香川郡直島町(36003C)からの運用を考えていたが中々実現出来なかった。直島町は瀬戸内海に浮かぶ島で位置的には香川県と言うより岡山県に近い場所に位置する。この境界の取決めにに関して、岡山の局と地元の人に聞いたが其の昔、境を決めるに当たり海に桶を流し海流に乗り流れて行く処を境界と定めたとか多分この海域は水軍の根拠地、そこ等の勢力分布が複雑に絡んでいる様に思えた。今、考えると随分大らかな決め方の様に思えるが、其の裏には近辺の潮流に長けた四国側の思いがが有る様に思われる。近代に成り大正年間に銅の精錬所が作られ島は開けた様だが島内を回ると離島の漁村のイメージは無く垢抜けした開けた町で有った。
直島に行くには高松からと岡山の宇部からのルートが有り、時間も料金も宇部からの方が半分くらいだが残念ながら宇部からのルートは本四橋を渡らなければ成らないので最終的には高松港からのルートが安く成る。私は金曜日の最終便で(18:05高松港発)で直島に向かった。其の日は 天気予報と「睨めっこ」行こうか辞め様か随分迷った結果、来週なら梅雨明けに成る可能性が大きくアンテナを張れる場所は日陰の無い場所が大半、車内での運用は気温が上がり大変に成ると思ったが雨降り寄りは増しと考えて行く事を決断した。
徳島の板野ICから高速に乗り、阿讃山脈を越えると雨が降り出し高速は50Kmの速度規制が掛かっていたが皆さん無視、時速80km程度で流れていた。高松市内は単身赴任で4年間居た所、フェリーの発着場所も解っていたので楽に現地に到着した。思えば4年前までは毎週このルートを往復していたが懐かしく感じがした。
2枚目の写真は高松港を出港する船上からの高松駅付近の景色、雨の関係か全体に雨に煙っている。目的の直島には19時に到着、港は大きくは無かったが洗練されて綺麗に整備されていた、島に上陸し予め決めていた写真の場所に直行、現地を見た瞬間「ラッキー」と思った。運用場所は北緯34度27分08秒 東経133度59分21秒 海抜26mHで西と東は20mHくらいの山が有ったが北東と南西側は障害物が無く人家も無く安心して発電機が使える事が良かった。最初の夜は3.5MHz帯のアンテナが張りかねる状態で有ったが写真は翌朝に車を移動させ張替えた状態で撮ったもの この場所で動かず2日間の運用を開始した。
運用は金曜日の20:10jst~22:17jstを7MHzでコンディションに助けられ快調に進んだ。土曜日は04:10jst~10:12jstを7MHzで其の後15:09jst~22:27jstは各バンドで運用、日曜日は04:56jst~10:12jsを7、18、21MHz帯で運用した。
直島町の総交信数は512交信、内訳は3.5MHzが36局、7MHzが369局、18MHzが20局、21MHzは87局に終わった。今回は四国内での高知県幡多郡三原村での560交信を上回る事が目標で有ったが蒸し暑さで夜寝る事が出来ず早々とリタイヤ、目標をクリヤー出来なかったが久々に500の台を越す事が出来た。3.5MHzや7MHzは時々、移動局で運用されているが18、21MHzの運用は余り無かったので皆さんから「1st直島町」と言われる事が嬉しかった。もう少しハイ・バンドのコンディションが良ければ難無く目標は達成したと思うがコンディションだけは如何にも成らない。