妹背牛町での運用を早めに切上げ隣町の秩父別町に行った。先ず道の駅「鐘の鳴る町ちっぷべつ」に向かい100年記念塔の横にある温泉が営業するのを待って温泉に入ってゆっくりと鋭気を養い其の後に運用場所探しを始めた。この町は碁盤状に区画整理されており道の駅周辺は集落になっていたがそれ以外は家々が転々と散らばった形態をしており町の中心のやや東側を南から北西方向に国道が走っており其の道を通りながら運用場所を探したが良い場所が見付からなく何時の間にか沼田町に入っていた。
沼田町との境界の橋を引き返し自動車の燃料が心細かったのでガソリンスタンドに立寄り燃料補給をした時、スタンドの人に飲料用水を下さいと言うと「良いですよ ただ余り良い水では無いですよ」と意味深な言葉 無料で貰うのに「如何してですか?」とも聞けず2Lのボトルに3本分の水を頂いた。私達年齢は水を買う事が勿体無いと思う世代、移動中は顔を洗ったり歯を磨く水は道の駅の洗面所か、ガソリンスタンドで貰う事にしていた。秩父別の道の駅は時計台の下の洗面所に入ったが 其の場所の水は飲料用では無い様な表示が有ったのでガソリンスタンドで貰う事に成ったのだが・・・・
其の後、再び場所探しに成ったが良い場所が無く町内を走っている間に「ローズ・ガーデンちっぷべつ」に行き当たり 昼食と休憩を兼ねて駐車場に車を停めた。妹背牛も秩父別も無線運用だけでは余りにも芸が無さ過ぎる為、内部を見学する事に成ったが花の時期としてはやや遅い感じで有ったが1時間半位の時間を掛けバラの花を楽しんだ。
この場所は丘陵地帯で奥に行くと良い場所が有るかも知れないと少し丘を上がって行った高い所にアンテナが張れる場所が有ったので寂しい所では有ったが運用場所に定めアンテナを設営した( 北緯43度46分40秒 東経 141度58分47秒 海抜89mH)コンディション待ちに車の中で休んでいると「ローズ・ガーデン」の見学後のカップルが引切り無しに入ってくるが私の車とアンテナを見ると一度は車を停めるが残念そうに引き返して行く何方も若い頃には経験が有ると思うがカップルは「静かで人の居ない所と夜は暗い所が大好き!」その意味では若人の健全育成には協力する事が出来た。
運用は15:33jstから始め20:40分まで7MHzで21:11分から22:00jstまでは3.5MHzで運用、総交信数134 其の内3.5MHzが32局との交信で終わった。
翌朝 4時30分くらいに起きたが何時に無い脱力感、車から降りた所で気分が悪くなり歩こうとしたがフラフラして進む事が出来ない 仕方が無いので地面に腰を下ろして車のボディーに背を持たせた常態で40分間位だったろうか?休む状態 健康には絶対的な自信が有ったがそれ故に原因が解らない体調不良にパニック状態、一時は救急車を呼ぼうかまで考えたが呼ぶにしても現在場所の住所も解らないし、とんでも無い場所で説明も難しい「落ち着け 落ち着け」と自分に言い聞かせながら暫く休むと気分も少し落ち着いて来たので原因を色々考えた。良く考えてみると昨晩から水分の補給を殆ど取っていない事に気付き(ガソリンスタンドの人の言った言葉が気になって飲んでいなかったのだ)ひょっとしたら其れかも知れないと思い2Lのボトルの水を一気に飲めるところまで無理矢理に飲んだ。
其の内徐々に気分も落ち着き少し歩ける様に成ったので近くを歩いてトイレを探した。気分が悪い事も有ったが私は子供の頃からトイレに入ると不思議に落ち着く変な癖が有ったので気分を落ち着かせるために探した。ローズガーデンまで下がるとトイレが有る事は解っていたが途中にも有ったので入ること20分くらい、何もしなかったが出る頃には体調も大分良くなった。早朝で人が来る場所や時間帯で無かった事が良かったが何より非常に綺麗なトイレで有った事が幸いした。
運用場所に帰る頃には体調も可也良くなっていたので少し安心したが一時は如何なる事かとびびった。今日は苫小牧までの移動日なので体調を整えなければと思い車に帰り取り合えず休む事に1時間半くらい眠って起きる頃には食事が出来る状態に成っていた。その様な事情が有りこの場所での早朝の運用は出来なかった。
長期の移動運用をしていると色々な予期せぬ問題が発生するが体調不良や病気ほど困るものは無い すべて自己責任で自分で解決していかなくては成らない 秩父別の丘で体験した事は其の後の移動運用に対する計画や心構えに幾つかの教訓を残した。
1、移動場所を決めたら一番最初に携帯電話の使用が可能かどうかの確認
2、運用場所の事前調査を行いしっかりした計画を立てる。インターネットでグーグル・アースの航空写真を見れば可也の精度で調べられる。
3、予定外の場所の運用も有るが万一の場合を考えて(救急車等の手配時を考え)近くの目印に成る様な物を憶えて置く事 動ける場合は近くの電柱を見れば在所名が書いてあるので其れを言えば場所が特定される。(カーナビが有れば座標を読む事が出来てベストだが唯、重度の体調不良時に出来るかどうかは疑問)
4、非常時用の水と非常食の確保(私の場合はミネラルウォーター6本入りを1箱とカンパンやナビスコのビスケットを車に常備している)
苫小牧市までの移動の間に原因を彼是考えたが旭川市の2日間の車中泊は連日30度の気温、暑くて十分寝れなかった事と寝る時はパンツ一丁の軽装だった事、最大の原因は秩父別町の夜の気温が高いのに十分な水分補給が出来ていなかった事等が原因と思った。