ブログを始めて間もなく3年目が来ようとしている。当初は漠然と自分の移動運用や思った事を書き込んで居たが月日が経つにつれて人並みに訪問者数や閲覧数が気に掛かる様に成り、最近は朝起きるとパソコンを立ち上げて其の数値を確認する事が一日の中で一番最初の日課と成った。
私は退職して自由な時間が出来たらホーム・ページを持つ事を考えていたが いざ退職して初めて其の事を考え始めたら そこ等辺の平凡な一個人がホーム・ページを立ち上げても其れを継続するソースも無く何よりも其れを維持する几帳面さに欠ける事に気付いた。其の点ブログは(各局のブログを拝見すると)手軽そうで私の様な性格でも「ひょっとすると出来るかな?」と思い始めたが此れは此れで結構大変な作業を伴い最初に思った程は簡単なものでは無かった。
元々 子供の頃から文章を書く事は嫌いな方では無く、小学生の頃から作文等はどんな課題を出されても内容や仕上がり評価は別にして、いち早く時間内に書き上げ先を争って先生の所に持って行く、おちょけタイプの子供であった。仕上がりは早いが先生方の評価は「起承転結の無い、作文では無く散文だ」とよく言われたが其の後、現在に至るまで散文の日下を押し通す次第と成っている。
私は子供の頃から積極性がある方では無く目立たない子供であったが今思うと其の子供心の中に潜在的な目立ちたい気持ちは鬱積していた様に思う。勉強の方は中ぐらい運動に至っては駄目な方で前にも書いたが幼少の頃「お遊戯とスキップが上手く出来なかった劣等感」で幼稚園を中退した経歴の持ち主である。
其の後は自分自身を前面に押し出す発表や人前に出る事は得意ではなかったが少し身を引いた自分の内面部分で表現する絵を描いたり文章を書く事は全く苦に成らないと言うか?むしろ其の時に自分の潜在的な目立ちたがり屋の思いを爆発させて居たのかも知れない。文章力は少しあやふやだが絵の方は低学年の頃から展覧会荒らしをしていた。
此の性格は其の後の私自身に必然的に大きな影響を与えたがアマチュア無線も其の一つ、この世界は見知らぬ初対面の人と会話する事から始まる一見、積極性が無ければ始まらない趣味に思えるが私にとって幸運な事に相手と直接向かい会って会話する訳では無いので自分の内弁慶的な臆する部分が除去された状態で取り組む事が出来た事と鬱積した潜在的な目立ちたがり屋の気質に火を付ける魅力が有った様に思う。
職業も技術職ではあったが物を創造して作り出したり設計したりする最前線の表舞台で無く、どちらかと言えば技術職の中では裏方とも言えるリペア・サービスの世界に身を置いたし、無線以外の趣味でも若い頃は書道を20年以上、スポーツの中では勝負(勝ち負けでは無く)も大切だが其のこと以上に精神的なものを重要視する剣道を社会人に成ってから始め10年以上続けた。其の頃には自分の中で意図していなかったが今思うと何か全体的に地味と言うか?自分の年齢や時代の流行からは掛け離れた事に夢中に成っていた。流石に人生を65年歩むと人並みに世間の荒波に揉まれて良くも悪くも心臓に毛が生えた部分も出来たが現在も本質的には何も変わっては居ない。
話は最初に戻るがブログも正に同じで人前で自分の思う事や考えを話す訳では無くアマチュア無線と同様に相手が見えない所で大袈裟に言えば自己表現出来る手段と言うか場と言える。定年退職して年月が経つほど世間から自己の存在が段々と忘れ去れて行く中で(此の気持ちは退職後の人で無いと解らないだろうが)大した意味は無いが生存証明(少なくても自分の存在や思い)を伝達出来る場として嵌ってしまった。ブログを書いても意外と閲覧者からのコメントは少なく其の反応を私自身が直接感じる事は出来ないが見て頂いているか?居ないかは?毎日の訪問者数とページの閲覧数で窺い知る事が出来る。
此の数字はブログを開設しいている人にとっては結構励みの原動力と成っている。しかし此の数字もある程度まで行くと伸び悩み状態に陥る。ジャンルがアマチュア無線と言う特殊性も有るかとは思うが私のブログの場合は訪問者数が300人を超えた事は一度も無く現段階では此の数字を達成する事が最大目標で最近は他者のアマチュア無線のブログを拝見して色々勉強させて貰っている。
何方も同じと思うがアマチュア無線のブログに限って言えば訪問者数の多い人気のブログはアマチュア無線を楽しむ中で参考に成るアンテナ関係や、無線機器の故障やトラブル事例、移動運用のシステムや移動運用時のアンテナ関係を題材にしている方のブログは総じて人気ランキングが高い。ところが当事者としては毎日、此の様な題材が在る訳では無く結構題材選びに苦労する事が多い。そんな事から最近は何処に行くにしてもデジカメを持ち歩き途中に綺麗な花が有れば勝手に写して色添えにする始末、最近はアマチュア無線と言う特殊なジャンルを撤廃してオープンなジャンルに挑戦する事を考えたりしている。
此のブログは歳と共に薄れゆく記憶を思い返せる様に自分の日記として始めたが間もなく丸3年目を迎えようとしている。時折、過去の分を読み返していると変換間違いでの誤字に顔が赤く成る時も時々有るが読み返しに夢中に成って時間が経つのを忘れる事もある。多分自分の日記を付けると言う事で有れば私の性格からして多分早々と三日坊主で終っていたであろうがブログに関しては他の人にも見て貰える事から前記の私の潜在的な目立ちや根性が効を相したのか?今日まで続く原動力に成った。そして此れからも目標に向かい挑戦していきたいと考えている。