私の今年に入ってからのアマチュア無線関係では『何かに祟られたのか?』次々とトラブルが続き本当に嫌に成って仕舞う。可也前には台風並みの春の大風で7MHz帯の3エレ八木の導波器のエレメントが長年に渡ってカラスの野郎に悪戯されて曲がって居た一番細いパイプが折れて庭先に落ちて居たり、先日には50MHz帯の7エレ八木のバランから輻射エレメンの間を接続するリード線が、此れ又、カラスの野郎に食い千切られて動作しなく成った。
此の予期せぬ二つのアクシデントに大概目、心が折れてガックリポン状態に成って居た私に、更に追い討ちをかける様に今朝は予備機のIC-756PROⅡのパワーが如何した訳か?7MHz帯で40W程度、高い周波数帯の21MHz帯では20W程度の出力しか出なく成った。常識的に考えればパワーユニットのトラブルなのだろうが只、終段やドライバー段の石の不良で無い事だけは現役時代の仕事柄、正確に判断出来たので其れ以外の故障原因箇所を突き止めると成ると此れは結構難しい・・・・・・
然し私は此の結構、高額な無線機が長年に渡る使用中にメーカー・サイドの部品供給切れに寄る修理受付がして貰えない場合や、一番怖かったのは直接落雷に寄る故障や誘導雷に寄る無線機の故障の場合はメーカー・サイドは修理を受付無いので此れ等の事を考えて同じ型番の無線機を予備機と云うよりも万一時の対応の為、購入していた。此れだと、まさかの場合でも各ユニット基板の交換で少なくてもユニット別に故障箇所の判断が可能だし若しかしたら私の様な物でも修理が可能と思ったからである。何せ部品取りが出来る中古無線機は年数が経つ程、出回ってくるし値段も安く成る。然しあの複雑な配線図を追っ掛けての故障部品判定は個人レベルでは可也難しい。然しブロック毎の基板交換で不良ブロックを見付ける事は、そう難しい事では無いし、其れが可能な状態にして於けば場合に寄っては最終的な不良部品に辿り着く事も可能かも知れない。そんな思いから私の場合は然るべき時期に同型のトランシーバーを手に入れて保管して居た。
現在のメインの無線機は別のトランシーバーを使用して居るので忽ち早く直す必要性は無かったが元々の仕事が家電電子機器の修理が専門職だったので何時もの同じパターンの無線交信をワッチする寄りは此方の方が面白いと思い。2台の無線機を並べて先ず最初に多分此れで直るだろうの予測からパワーユニットを交換してみた。然し結果は全ての周波数帯で出力は60Wまでアップしたが此れでは未だ不完全な状態で今度は次に可能性があるパワーユニットの後段であるマッチング・ユニット基板を入替えてみたら出力は各周波数帯で90Wまでアップしたが今一の感じ・・・・・・・
此のパワー出力は可也微妙なレベル、然し最初の基板交換作業でパワーユニット基板には多分問題は無いだろうと本来の基板に戻して居たので又、同じ様な面倒な交換作業をするのが嫌に成り、対基板間の調整の問題だろうと考えて?取敢えずトランシーバーを組上げて暫くはテストする事にした。昼食後に始めた此の作業が全て終わった頃には17時を過ぎて居た。
アンテナ・インピーダンスとトランシーバーの送信回路のインピーダンスを合わす為の此のマッチング回路は大半がコイルとコンデンサーとリレーの集合体、此の中のどの部分に問題があるのか良く解からないが?取敢えず次はリレー関係のチェックから始めようと考えて居る。
私達が開局した当時はπマッチ全盛の時代で各周波数帯毎に同調バリコンやロード・バリコンを回して少なくてもRF出力の最大点への調整を一々遣って居たので何と無く安心感を持てたが現在の様な広帯域アンプの後に出力インピーダンスを50オームに固定されたマッチング回路などは私の様な古い頭の堅い人間には如何もしっくりとはこない。