此処数日はK5Pの追撃をする為に食事の時間帯以外は殆ど無線機に張付きクラスターを見ながら網を張って居ましたが28MHz帯、24MHz帯や14MHz帯の信号は余り聞くことは有りませんでした。仕事明けの土曜日から日曜日の早朝までは徹夜をして待機しましたが各周波数で信号を聞かなかったので其の後の運用の中心は日中に定めクラスター頼みの慌しく周波数チェンジをしながら聞きましたがハイバンドは結構、同時間帯に聞えて居る周波数が有ったりして其の取組む周波数の選択を誤り深追いしたり逆にクラスター情報に振り廻されて頻繁な周波数の切替ての取り組みで両方共に取り逃がす事の連続で随分不効率な運用に終わりました。
今回は取組める日数が短かったので過去の運用で未交信に終わって居た3.5MHz帯と7MHz帯のCWモードでの交信を重点目標に掲げて居たので其の取組みが中心の運用形態で有った事も不効率の要因に成りましたが其の犠牲の御蔭か?一応初期の目的と最終日の夜中に7MHz帯のRTTYモードのオマケ付きの交信でK5PのDXペディションへの取組みは終了しました。
今回の取組みで上手く行った部分も有りましたが上手く行かなかった方が多く特にCWやRTTYモードでのスプリット運用の対応力、此れはまさにボロボロ状態・・・・SSBモードの運用時は長年の感と経験で余り苦手意識は無いのですがCWやRTTYモード時の運用と成ると前記の如く正に遣る事成す事が裏目裏目のボロボロ状態の連続に成りました。
スプリット運用も通常の少し珍しい場所からの運用時は其の呼ぶ周波数の広がりは1~5Khz程度、特にSSBの場合は電波の帯域が広いので相手が拾い上げている局の(相手が受信して居る)周波数は見付け易いが(完全にドンピシャの周波数で無くても復調出来る)CWやRTTYモードの場合は周波数帯域が狭いし相手側は受信時に可也狭いフィルターを使用して居る場合が多く相手の受信周波数を探る場合に素人は大変苦労をする事に成りました。先ず一番に送受のタイミングが非常に早い(高速の通信)電波形式から帯域が狭い為に瞬時のタイミングでどの周波数を聞いて居るか確認する事は私にとっては至難の技と成る。然もDXペディションは呼掛ける局数は半端で無いし然も相手が受信して居る周波数が解っても相手が其の周波数を動かず聞き続ける確証は非常に低く、おまけに上か下か?どちら側にシフトするのか?そして其のシフト巾は如何程?等と考えながら其の間、周波数のシフトボタンの切替と受信ダイヤルを回しながらの周波数探りと送受のタイミング合わせ等々そして其のシフト巾は1~15KHz
にも及ぶと私にとっては追従出来ず頭がおかしく成ってしまう。
従って大掛かりなDXペディション対応の場合は私の様に素人は素人らしく現在のシフト巾の中で此処ぞと思う周波数に陣取り送信周波数を動かす事無く只管に呼掛け続ける事にして居る。(時には此のシフト幅さえ掌握出来ない時さえある)相手が何時かは此の周波数を聞くだろう?の一点に期待する遣り方である。しかし此れも信号が強ければ必ず相手が引っ掛るのだが?言葉が悪くて御免、気付いてくれるのだが其れ程に自分の電波の強さに自信が有ればもっと他の良い方法がある。電波も弱い技量も無ければこの方法を神の如く信じて続けるしか無いのだが・・・此の動作を長い時間続けて居ると遂に疑心暗鬼に成り、悪魔の囁き「一寸、周波数を変えてみた方が良いんでないかい?」に負けて今までの苦労を忘れ一寸、浮気心に誘われる。(色恋の世界と同じです)
元々電波が弱いのがピックアップされない最大の原因なので周波数を変えたからと言って此の動作への移行が交信に結び付く可能性は高くは無いのだが其れが其処「悟りの境地に至らぬ煩悩多き人間の性」無駄な事と解りながらも足掻いて其れを繰返して自ら墓穴を掘り落込んでしまう。まさしく此れが何時もの失敗のパターンで有る。今回も此のパターンを数え切れない程繰返し交信に失敗した。
孫子の兵法にある様に「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」の如く、相手の情報は知り得易いが以外に解って居る様で解って居ないのが自局の評価、冷静な時にじっくりと考えると自分のトータル的な実力(アンテナシステムを含む電波の強さで有ったりオペレート技術)を知る事が一番重要な事なのだが如何しても長時間に及ぶ挑戦に成ると段々と興奮状態に成り自分を見失い冷静さを欠く状態と成る。まあ頭の中では解って居ても其の通り中々行動に移せ無いのが一般人で有り其の様に冷静に取組んで運用しても面白さに欠けるのでは?と凡人の私は思ってしまう方なので私の場合は未だ暫くは同じ事を繰返して失敗しながら一喜一憂の煩悩の世界を彷徨うアマチュア無線三昧の生活に成りそうである。