7月の終わりに、「ダイアログ イン ザ ダーク」というイベントに参加してきました。
http://www.dialoginthedark.com/
このイベント、始まった時に視覚障害の知り合いの方に「こんなのがあるよ」と紹介してもらいました。
行ってみたいなと思いつつ、時間だけが過ぎていました。
そこへ友人からお誘いのメールが、、!この機会を逃してはならぬとばかりにチケットを購入。
そして、いざ、当日になりました。真っ暗闇の展覧会なので、暗闇に目を慣らすために少しずつ暗い部屋へ移動します。
そして、完全なる暗闇になった瞬間、、、そう、自分には少々パニックの気があることを急に思い出し、動悸がしてきて
かなりやばくなり、「私、やばいです。やめます!」って言いそうになりました、、、。
ここでやめるとチケット代は?他の人に迷惑じゃ?恥ずかしい!とかいろんな思いが瞬時に頭を駆け巡り、なんとかこらえ、持ち直し、、、。
後で気がついたのですが、私の中で「目が見えない=息ができない」という思い込みがあり、「あ、目が見えなくても息ができる。」とわかって大丈夫になりました。
なんだか変な思い込みですが、実際にものがはっきり見えない時に息苦しくなる感覚があるのですよね。
この夏のダイアログ イン ザ ダークのテーマは「夏まつり」です。
8人で一つのグループを作って会場に入ります。視覚障害者二人がアテンドとして案内してくれます。
健常者の参加者は、白い杖を持ちます。
このイベントでは、視覚以外の感覚を総動員して参加者同士で協力し合いながら楽しみます。
最初軽いパニックに陥った私も、すっかりこのイベントを楽しんで、終わってしまうのがとってももったいないくらい心地いい状態になってました。
視覚情報を遮断してしまうことで得る、一種の快感を味わいました。
周りの人とのコミュニケーションを取ることで情報を得る。そして自分の持っている情報を実況中継のように言葉にする。それの交換のし合い。また全身を耳にして聞く。においをかぐ。感触を確かめる。
自分の持っている目は二つだけじゃない、違う目を開こう。
他人の目を借りてみよう。