共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

不思議ケーキ

2013年02月11日 21時46分10秒 | 日記
都美術館のミュージアムショップに広重の猫の絵の絵葉書を見つけたので、それを222(ニャンニャンニャン)写真展の会場の飾り付けとしてプレゼントするべく、上野からの帰りに《Cafeあつめ木》に立ち寄りました。

そうしたら偶然にも、お店で年に一度だけしか饗されないという珍しいチーズケーキが入荷していたので、今日はそれを頂くことにしました。それがこの《ベイクドキャラメルチーズケーキ》です。

コクのあるクリームチーズ生地に香り高いキャラメルが染み渡っている、何とも不思議なチーズケーキです。タルト地付近にある色の濃い部分にはチョコレートが入っています。チーズ生地が割れていますが、これは製造過程で入ったもので、品質に問題はありません。むしろ、これこそ手作りの証とも言えます。

頂くと、始めは濃厚なキャラメルの風味が、少し経つとチョコレートの風味が口の中に豊かに広がります。そしてしばらくすると、更に後からふんわりとチーズの風味が追い掛けてくるのです。なので、始めは「?」と思いながら頂いていても、後になって「あぁ…チーズケーキだ」となる、とっても不思議なチーズケーキなのです。

お店のスタッフさんからは「きっと昨日演奏会で頑張ったご褒美ですよ」と言って頂けましたが、確かに普通のベイクドやレアのチーズケーキでも当たらない時にはなかなか当たらないのに、年に一度しかないチーズケーキに巡り会えたというのは本当にラッキーでした。
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それでも素晴らしい

2013年02月11日 15時15分50秒 | 日記
昨日のヴェルディの本番から一夜明け、午前中はほぼ使い物にならない状態でほうけておりました。多分、もし第三者が端から見たら…

(〇o〇) ~~~ (魂)

こんな感じに見えていたのかも知れません。そのくらい、久しぶりに燃えた演奏会だったのであります。決して打ち上げで呑みすぎたわけではございませんので…。

それでも、折角の三連休最終日、今日が唯一の休みらしい休みなので、重い腰を上げてかねてから計画していた通り出かけてみました。

今日は上野の東京都美術館で開催中の《エル・グレコ展》に来ました。こういう展覧会は往々にして他の画家の作品も混ざりこんでお茶を濁すことが多いのですが、今回はスペイン・トレドにあるエル・グレコ美術館所蔵の作品を始めとした、初期から晩年にかけてのかなり大規模なグレコだけの回顧展です。

メインになるのは、写真一番手前に置いたポストカードにある、トレドのサン・ニコラス教区聖堂にあった3mを超える大きさの《無原罪のお宿り》です。あと2000年になって初めて公開されたという《十字架のキリスト》もなかなかの名品でした。今回の展覧会に、都美術館の目と鼻の先にある国立西洋美術館所蔵の《十字架のキリスト》が展示されているので、そちらと見比べてみるのも興味深いと思います(余談ですが、磔刑図や受難の場面の絵を観ていると、どうしても昨日演ったばかりのヴェルレクが頭をよぎります…)。

あと個人的に面白かったのが、かつて実際の礼拝堂の天井に飾られていたトンド(円形の絵)が出品されていたことです。建て替え等で外された絵を額装してあるのですが、低い場所からかなり高い天井を見上げることを前提にして画かれているので、同目線からパッと見ると何だか妙なバランスの人物像なのです。しかし、もし会場が混んでいなければ(今日の会場は比較的空いていましたので出来ましたが)しゃがんで見て見ると、ちょっとだけ『あるべき姿』が分かります。

本音を言えば「あの~、トレド美術館に、もっと有名なグレコの名品がいっぱいありますよねぇ…?」というツッコミを入れたくなる感じも拭えなかったのですが、それでもかなりな規模のエル・グレコ展としての見応えは十分にあります。4月までの展示ですので、お出かけになってみては如何でしょうか。
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