今日も関東はぐずついたお天気となりました。もうどのくらい御天道様の御尊顔を拝していないのか分からなくなります。人間、やはり少しでも太陽の光を浴びないと具合が悪くなってくるもので、気圧の低さも相俟ってどうも活力が漲りません。
そんな中、今日はあざみ野の教室に向かう前に、東京の五反田に来ました。
ここには奈良西ノ京にある法相宗大本山薬師寺の東京別院があり、そこでは毎日9時から17時までお写経が出来るようになっています。今日はまだ彼岸中ということで、先月他界した伯父の追善供養のために久しぶりにお写経を納めに伺いました。
こちら薬師寺東京別院では道場内に、お写経に必要な全ての道具一式が用意されていますので、今日のように思いついて手ぶらでふらりと伺っても大丈夫なようになっています。有り難いことです。
2階の受付で納経料のお支払を済ませると、写経道場の前室で干菓子とお薄のお接待を受けます。それを頂戴してから、写経用紙と輪袈裟とお丁子を頂いて道場に入ります。
道場に入ったら先ず

この『香象』を跨いで身を清めます。そして空席に着いたら、先ず机に置いてある《写経観念文》を黙読します。これは、今から写経に臨む際の心得が書いてあります。
それから机に用意されている硯に水を注ぎ入れ、心静かに墨を擦ります。良き擦り具合になったら、小筆に墨を含ませてお写経を始めます。今回は一番ポピュラーな《般若心経》のお写経です。
お写経中は

このお丁子を口にくわえます。これはお写経にかかる息を清めるためのものですが、先程の『香象』といい、徹底的に清浄な心身で臨むことが求められています。
『摩可般若波羅蜜多心経 観自在菩薩行深般若波羅蜜多時…』
と始まって計292文字という、数あるお経文の中でも極めてコンパクトなお経ですが、それでも毛筆で墨を付けながら画数の多い漢字を書いていると、集中していることも相俟ってあっという間に時間が過ぎて行きます。お手本通りの綺麗な字では書けませんでしたが、それでも伯父の追善供養のために心を込めて般若心経を書き写しました。
書き上げたお写経は仏前に奉納しておくと後日奈良の薬師寺まで運ばれ、金堂や西塔や大講堂の中に永久保存されます。また納経料は、現在も薬師寺で行われている白鳳伽藍再建事業の勧進に充てられます。
今回も

御朱印を頂戴して来ました。
久しぶりに心が引き締まるようなひと時を過ごしました。これが伯父への追善になれば幸いです。
合掌。
そんな中、今日はあざみ野の教室に向かう前に、東京の五反田に来ました。
ここには奈良西ノ京にある法相宗大本山薬師寺の東京別院があり、そこでは毎日9時から17時までお写経が出来るようになっています。今日はまだ彼岸中ということで、先月他界した伯父の追善供養のために久しぶりにお写経を納めに伺いました。
こちら薬師寺東京別院では道場内に、お写経に必要な全ての道具一式が用意されていますので、今日のように思いついて手ぶらでふらりと伺っても大丈夫なようになっています。有り難いことです。
2階の受付で納経料のお支払を済ませると、写経道場の前室で干菓子とお薄のお接待を受けます。それを頂戴してから、写経用紙と輪袈裟とお丁子を頂いて道場に入ります。
道場に入ったら先ず

この『香象』を跨いで身を清めます。そして空席に着いたら、先ず机に置いてある《写経観念文》を黙読します。これは、今から写経に臨む際の心得が書いてあります。
それから机に用意されている硯に水を注ぎ入れ、心静かに墨を擦ります。良き擦り具合になったら、小筆に墨を含ませてお写経を始めます。今回は一番ポピュラーな《般若心経》のお写経です。
お写経中は

このお丁子を口にくわえます。これはお写経にかかる息を清めるためのものですが、先程の『香象』といい、徹底的に清浄な心身で臨むことが求められています。
『摩可般若波羅蜜多心経 観自在菩薩行深般若波羅蜜多時…』
と始まって計292文字という、数あるお経文の中でも極めてコンパクトなお経ですが、それでも毛筆で墨を付けながら画数の多い漢字を書いていると、集中していることも相俟ってあっという間に時間が過ぎて行きます。お手本通りの綺麗な字では書けませんでしたが、それでも伯父の追善供養のために心を込めて般若心経を書き写しました。
書き上げたお写経は仏前に奉納しておくと後日奈良の薬師寺まで運ばれ、金堂や西塔や大講堂の中に永久保存されます。また納経料は、現在も薬師寺で行われている白鳳伽藍再建事業の勧進に充てられます。
今回も

御朱印を頂戴して来ました。
久しぶりに心が引き締まるようなひと時を過ごしました。これが伯父への追善になれば幸いです。
合掌。