共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

デザインよりも利便性を…

2016年11月10日 19時03分04秒 | 日記
ここ最近の寒さにも慣れてきて、街中を歩く時にはかなり平気になりました。ただ、それでも朝晩の冷え込みに慣れるには多少の時間を必要としそうです。

今日は予報通り宵の内から雨がぱらついてきましたが、一応折り畳み傘は常備しているので、それを差してたまプラーザの駅に向かいました。

数年前に新しくなったたまプラーザ駅は、以前の駅舎とは比べ物にならないくらい巨大なものとなりました。かつては改札を通ると小さな売店がひとつあるだけで、あとは半地下のホームに降りていく階段が二つあるだけでした。今はガラス張りの壁面は明るさを感じさせ、高い天井が解放感を演出してくれます。

ただ、不評なのがこの部分です。右側が駅舎、左側が商業施設なのですが、この二つの建物を繋ぐ屋根がありません。そのため雨が降ると、たった5メートル程の距離ではありますが、いちいち傘を差さなければならないのです

これは駅舎の反対側にも言えることで、



改札口から階段を降りてきたところと、タクシーや迎えの車がいる車寄せロータリーとの間が空いているため、



このように、ひと跨ぎするにはちょっと広いくらいのスペースが雨ざらしになっています。なので、小雨の時はまだいいとして、雨量によってはこれっぱかりの間をわざわざ傘を差さなければいけないことになるのです。

ともするとこうしたオシャレな建物には、利便性よりもデザイン性を優先させたことが見え見えのものも多く見受けられます。そうされたことによって、実際に使う人達が何らかの不利益を被ることも少くありません。このたまプラーザ駅の『肝心なところが繋がっていない』件も例外ではなく、住民である生徒や保護者と話をしていても概ね不評です。今からでも遅くはないから、このちょっとしたスペースに何らかのかたちで屋根を架けることくらいできそうなものですが、同じ東急でも電鉄側と百貨店側とで思惑が違うためか、未だに改善されないまま今日を迎えています。

昨今はユニバーサルデザインが声高に叫ばれ推奨されていますが、関係各位にはこうした『結果失敗作』を量産しないように留意して頂きたいと思います。特に来る東京五輪に向けて建設ラッシュの都内において、こうした不備が無いことを願うばかりです。
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