今日は全国的に新嘗祭でございます。神様に五穀豊穣を感謝申し上げる日です。
そんな中、今日は京王線の若葉台駅にある稲城市立iプラザというところに来ました。今日はここのホールで、昨年9月に旗揚げした稲城市民オペラのガラコンサートが開催されました。
旗揚げの《椿姫》公演から1年以上、本来なら今回が第2回公演となるところだったでしょう。ただ、稲城市民オペラの本拠地である稲城市中央文化センターが現在改修工事中のため使用できず、また今日のホールは客席数400席余りとオペラ公演には規模が小さ過ぎるといった事情もあって、第2回公演となる今回は演出家で稲城市民オペラ主宰でもある馬場紀雄さんがステージ上で解説をしながら進行するガラコンサートというスタイルとなりました。
通常ガラコンサートというと、歌手がそれぞれに好き勝手に歌いたい曲を乱立させる傾向が見受けられますが、そこは演出家が企画した市民オペラのガラコンサートですから、かなり充実した内容となっていました。
第1部
●オッフェンバック 歌劇《ホフマン物語》より
ジュリエッタ、ニクラウスと合唱『舟唄』
●ヨハン・シュトラウスⅡ世 喜歌劇《こうもり》より
アデーレと合唱『侯爵様、貴方のような方は』
●モーツァルト 歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より
ドン・ジョヴァンニとツェルリーナの二重唱『さあ、手を取り合って』
●ロッシーニ 歌劇《セヴィリアの理髪師》より
ロジーナのアリア『今の歌声は』
●ドニゼッティ 歌劇《愛の妙薬》より
アディーナとネモリーノの二重唱『そよ風に聞いてごらん』
ジャンネッタと女声合唱 『あり得るかしら?』
●プッチーニ 歌劇《トゥーランドット》より
カラフと合唱『誰も寝てはならぬ』
~~休憩~~
第2部
●ヴェルディ 歌劇《ナブッコ》より
合唱『行け我が思いよ、金色の翼に乗って』
●ビゼー 歌劇《カルメン》より
エスカミーリョ、フラスキータ、メルセデス、カルメンと合唱『闘牛士の歌』
●ドニゼッティ 歌劇《ドン・パスクワーレ》より
ノリーナのアリア 『あの騎士の眼差しは』
●レハール 喜歌劇《メリー・ウィドー》より
ハンナ・クラヴァリと合唱『ヴィリアの歌』
●ヴェルディ 歌劇《リゴレット》より
マントヴァ公爵、マッダレーナ、ジルダ、リゴレットの四重唱『美しき恋の乙女よ』
●ヴェルディ 歌劇《椿姫》より
ヴィオレッタ、アルフレードと合唱『乾杯の歌』
今回は全部ピアノ伴奏でしたが、もしこのラインナップをオーケストラ付きでやっていたらどれだけ豪華になっていたのかしら?と思うくらい、内容の濃いプログラムです。
特に第2のイタリア国歌としても名高い《ナブッコ》の『行け我が思いよ、金色の翼に乗って』を聞いているうちに、個人的な話で申し訳ないのですが、昨日郷里で起きた地震被害と、親族知人の見舞いにも行けずにいる我が身の不甲斐なさと相俟って涙が止まらなくなってしまい、隣の人に怪しまれてしまいました。裏を返せば、そのくらい感動的な合唱だったのです。合唱だけでなくソリストも、それぞれに自分の持ち味を活かした素晴らしい歌唱を披露してくれました。
勿論、ソリストも合唱もそれぞれが演奏会形式で歌っているばかりではありません。《こうもり》では華やかな社交界の様子を描き出し、《カルメン》ではエスカミーリョの撒き散らした札束に酒場の群衆と化した合唱が群がり彼の歌に合わせて気勢を挙げ、《愛の妙薬》では急に大金を手にしたネモリーノの噂で盛り上がるかしましい女達をコミカルに演じていました(因みに何故か女声合唱の中に一人だけ男性の団長さん(?)がスカーフでほっかむりをして混ざって演技をしていたのが、観客のざわめきと笑いを誘っていました)。最後の《椿姫》の『乾杯の歌』では昨年の旗揚げ公演の再現よろしく、ソリストも合唱もオペラ本公演さながらのステージを見せてくれました。
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最後にアンコールとして、来年公演予定の喜歌劇《こうもり》から大団円『シャンパンの歌』が歌われ、賑やかにお開きとなりました。
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また今公演では、来年新装オープンする稲城市中央文化センターでの第3回稲城市民オペラ公演《こうもり》の宣伝も行われ、チケットの先行発売もされていました。私も行こうと思います。
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一般販売は来年1月10日からとのことです。実力と勢いのあるなかなか見応えのある市民オペラ団体ですので、興味のある方は是非チェックしてみて下さい。
それにしてもこうして見てみると、やはりオペラというものは楽しいものです。また折に触れてオペラを見に行く機会があればいいな…と、改めて思ったのでした。
そんな中、今日は京王線の若葉台駅にある稲城市立iプラザというところに来ました。今日はここのホールで、昨年9月に旗揚げした稲城市民オペラのガラコンサートが開催されました。
旗揚げの《椿姫》公演から1年以上、本来なら今回が第2回公演となるところだったでしょう。ただ、稲城市民オペラの本拠地である稲城市中央文化センターが現在改修工事中のため使用できず、また今日のホールは客席数400席余りとオペラ公演には規模が小さ過ぎるといった事情もあって、第2回公演となる今回は演出家で稲城市民オペラ主宰でもある馬場紀雄さんがステージ上で解説をしながら進行するガラコンサートというスタイルとなりました。
通常ガラコンサートというと、歌手がそれぞれに好き勝手に歌いたい曲を乱立させる傾向が見受けられますが、そこは演出家が企画した市民オペラのガラコンサートですから、かなり充実した内容となっていました。
第1部
●オッフェンバック 歌劇《ホフマン物語》より
ジュリエッタ、ニクラウスと合唱『舟唄』
●ヨハン・シュトラウスⅡ世 喜歌劇《こうもり》より
アデーレと合唱『侯爵様、貴方のような方は』
●モーツァルト 歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より
ドン・ジョヴァンニとツェルリーナの二重唱『さあ、手を取り合って』
●ロッシーニ 歌劇《セヴィリアの理髪師》より
ロジーナのアリア『今の歌声は』
●ドニゼッティ 歌劇《愛の妙薬》より
アディーナとネモリーノの二重唱『そよ風に聞いてごらん』
ジャンネッタと女声合唱 『あり得るかしら?』
●プッチーニ 歌劇《トゥーランドット》より
カラフと合唱『誰も寝てはならぬ』
~~休憩~~
第2部
●ヴェルディ 歌劇《ナブッコ》より
合唱『行け我が思いよ、金色の翼に乗って』
●ビゼー 歌劇《カルメン》より
エスカミーリョ、フラスキータ、メルセデス、カルメンと合唱『闘牛士の歌』
●ドニゼッティ 歌劇《ドン・パスクワーレ》より
ノリーナのアリア 『あの騎士の眼差しは』
●レハール 喜歌劇《メリー・ウィドー》より
ハンナ・クラヴァリと合唱『ヴィリアの歌』
●ヴェルディ 歌劇《リゴレット》より
マントヴァ公爵、マッダレーナ、ジルダ、リゴレットの四重唱『美しき恋の乙女よ』
●ヴェルディ 歌劇《椿姫》より
ヴィオレッタ、アルフレードと合唱『乾杯の歌』
今回は全部ピアノ伴奏でしたが、もしこのラインナップをオーケストラ付きでやっていたらどれだけ豪華になっていたのかしら?と思うくらい、内容の濃いプログラムです。
特に第2のイタリア国歌としても名高い《ナブッコ》の『行け我が思いよ、金色の翼に乗って』を聞いているうちに、個人的な話で申し訳ないのですが、昨日郷里で起きた地震被害と、親族知人の見舞いにも行けずにいる我が身の不甲斐なさと相俟って涙が止まらなくなってしまい、隣の人に怪しまれてしまいました。裏を返せば、そのくらい感動的な合唱だったのです。合唱だけでなくソリストも、それぞれに自分の持ち味を活かした素晴らしい歌唱を披露してくれました。
勿論、ソリストも合唱もそれぞれが演奏会形式で歌っているばかりではありません。《こうもり》では華やかな社交界の様子を描き出し、《カルメン》ではエスカミーリョの撒き散らした札束に酒場の群衆と化した合唱が群がり彼の歌に合わせて気勢を挙げ、《愛の妙薬》では急に大金を手にしたネモリーノの噂で盛り上がるかしましい女達をコミカルに演じていました(因みに何故か女声合唱の中に一人だけ男性の団長さん(?)がスカーフでほっかむりをして混ざって演技をしていたのが、観客のざわめきと笑いを誘っていました)。最後の《椿姫》の『乾杯の歌』では昨年の旗揚げ公演の再現よろしく、ソリストも合唱もオペラ本公演さながらのステージを見せてくれました。
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最後にアンコールとして、来年公演予定の喜歌劇《こうもり》から大団円『シャンパンの歌』が歌われ、賑やかにお開きとなりました。
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また今公演では、来年新装オープンする稲城市中央文化センターでの第3回稲城市民オペラ公演《こうもり》の宣伝も行われ、チケットの先行発売もされていました。私も行こうと思います。
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一般販売は来年1月10日からとのことです。実力と勢いのあるなかなか見応えのある市民オペラ団体ですので、興味のある方は是非チェックしてみて下さい。
それにしてもこうして見てみると、やはりオペラというものは楽しいものです。また折に触れてオペラを見に行く機会があればいいな…と、改めて思ったのでした。