今日は吹く風の冷たい、この時期らしい晴天となりました。そんな中、今日は月に一度のオルガンプロムナードコンサートを聴きに、赤坂のサントリーホールまで足を運びました。
巨大なクリスタルガラスのシャンデリアの下を進んでホールに入ると、
ほぼ定位置となった席に座って開演を待ちました。今回はステージ上に置かれるリモートコンソールでは無く、オルガン本体のコンソールでの演奏でした。
開場の1時間ほど前に現地に着いたら、何と私が一番乗り!何だか張り切って来ちゃった人みたいで些か居心地悪かったのですが、そんな状況も10分も経てば三々五々人が集まり始めてきました。
事前にプログラムを配られて更に待つこと数分、ようやく開場となりました。
サントリーホール名物、エントランスホールの
巨大なクリスタルガラスのシャンデリアの下を進んでホールに入ると、
ほぼ定位置となった席に座って開演を待ちました。今回はステージ上に置かれるリモートコンソールでは無く、オルガン本体のコンソールでの演奏でした。
年明け初のコンサートということで、今回のプログラムは『新年』をテーマとした内容となっていました。
始めにバッハのコラール作品が2つ演奏されました。始めの『古き年は過ぎ去り』は半音階が特徴的な伴奏に乗せて装飾を施されたコラールの旋律が美しく歌い上げられます。次の『汝にこそ喜びはあり』は一転して、対位法を用いた明朗で力強いコラールが新年を迎える喜びを華やかに表しています。
次は若き日のバッハに多大な影響を与えた大オルガニストのディートリヒ・ブクステフーデの『輝く明けの明星は如何に美しいことか』が演奏されました。この作品はイエス・キリストが現れたことを祝う祭日(1月6日)であるエピファニー(公現祭)のためのコラールの旋律を用いた幻想曲です。如何にもブクステフーデらしい、大オルガンをフルに活用したダイナミックで華やかなメロディに溢れた作品でした。
次は、今回のプログラムで私が一番楽しみにしていたフランスの作曲家セザール・フランクの『カンタービレ』です。この作品は《3つの小品》という有名なオルガン連作曲の第2曲で、柔らかなハーモニーに包まれながらコラール的なメロディが優しく展開していく珠玉の小品です。生で聴くのは久しぶりでしたが、やはり素晴らしい音楽でした。
最後はフランクの弟子の一人で、当時即興演奏の大家としても有名だったシャルル・トゥルヌミール作の《神秘的オルガン》から『降誕節 Op.55』の第7番『主の公現』の中の『幻想曲』が演奏されました。かなり長いタイトルですが、五度を基調とした旋律線が自由に展開していく作品で、ミヨーやオネゲルといった後のフランスの近代作曲家の登場を彷彿とさせる、斬新な響きが次々と展開していく面白い作品でした。
演奏後、
会場から演奏者に惜しみない拍手が贈られ、奏者がそれに応えていました。
次回のオルガンプロムナードコンサートは2月27日㈭です。