ニュースで御存知の方も多いかと思いますか、昨日京王線特急列車の車内で男が座っていた乗客に刃物で斬りつけ、シートにオイルのようなものを撒いて放火するという事件がありました。この事件で刺された70代の男性客が意識不明の重体となり、中学生を含む16名の重軽傷者が出ました。
事件を起こした
服部恭太容疑者(24)は車内で逮捕されました。調べに対して服部容疑者は
「人を殺して死刑になるためにやった。」
「8月に小田急線内で起こった傷害事件を参考にした。」
「ハロウィンなら乗客が多いと思った。」
「走行区間の長い特急列車なら乗客が逃げられないと思った。」
などと供述しているとのことで、かなり計画的な犯行であることが窺えます。
当該列車は本来停車しない国領駅で緊急停車しましたが、列車の停止位置とホームドアの位置が合わなかったためドアが開かず
パニック状態になった乗客が窓から次々と脱出する様子が報じられていました。
この状況については当初京王側に非難が寄せられたようですが、その後の調査で、電車がきちんと停車する前に乗客の誰かがドアの非常コックを勝手に作動させてしまったばかりに、列車の安全装置が作動して開けられなくなってしまったことが判明しました。誰だか知りませんが、甚だ迷惑な話です。
実は、もしかしたら私もこのパニックの中にいたかも知れないのです。
昨日杉並区に行ったことをブログに載せましたが、その後に用事があって調布まで移動していました。そしてそこから新宿方面に向かう京王線に乗って新宿へ行き、そこで買い物をして小田急線で厚木まで帰宅しました。
下北沢駅に列車が到着した時、やたらと人が乗り込んできたのでちょっと面食らったのですが、
「ハロウィンだからかな…?」
くらいに思って特に気にしていませんでした。しかし、立っている乗客が話している内容が只事ではない様子だったのと、昼間に会っていた知人から尋常ではない回数のLINEが入っていたのとで事件を知った次第です。
帰宅してニュースを見ているうちに、もしちょっと京王線に乗っている時間が遅くなっていたら私もここにいたのかも知れない…という思いが沸き起こってきて背筋が一気に寒くなりました。本当に運命は紙一重だなと思います。
この犯人はバットマンに登場するジョーカーの仮装をしていたといい、刃物を取り出した時も居合わせた乗客たちは仮装の小道具かと思っていたようです。自身でもハロウィンを狙ったという供述をしているようですが、いっそこれを期に、こんなことに悪用されるようなハロウィンという下衆なバカ騒ぎそのものを禁止したらどうなのでしょうか。
2021年も残すところ2か月となりました。これから慌ただしい年末を迎える中で、こうした悲惨な事件が起こることのないよう願うばかりです。