共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

雨に濡るる菖蒲

2020年05月04日 17時58分35秒 | 

今日は朝から雨が降る、生憎の天候となりました。それでも、雨のせいか昨日までの異様な暑さがクールダウンし、気温としては幾分過ごしやすくなりました。

そんな中で買い物に出たら、菖蒲の花が雨に濡れて咲いていました。そういえば、もうこの花が咲く時期になっていました。

ところで『いずれアヤメかカキツバタ』と言われるようにアヤメとハナショウブとカキツバタは花の形か似ていて、よくゴッチャにされることがあります。確かにパッと見は同じように見えるし、アヤメもショウブも漢字で書くと『菖蒲』となってしまってややこしいのですが、割と簡単な見分け方があります。

アヤメは乾いた土に生え、丈も花もそんなに大きくありません。花は紫色または白で、花弁の付け根が黄色くなっています。

カキツバタは

尾形光琳の《燕子花図屏風(国宝)》にもあるように湿地で咲き、草丈もそこそこあって花も大きめです。アヤメよりも濃い紫色が多く、花弁の付け根が白いことが特徴です。

ショウブ、正確にはハナショウブはその丁度中間に位置する花で、水辺の土に生えます。3つの中で草丈は一番高く、大きなものでは100㎝近くにまでなるものがあります。花色は紫や白、黄色もあります。

先程上の写真をアヤメと言い切ったのも、水辺ではなく花壇に植わっていたのと、花弁の付け根が黄色かったからです。花弁に雨の雫を湛えたアヤメの花は、何とも美しいものです。

明後日までのゴールデンウィーク中、関東地方はあまり天気がよくなさそうです。それはそれで、こうして雨に濡れる美しい花を見ることが出来ていいものかも知れません。


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