今日も小田原での小学校勤務を終えてきました。
仕事を終えて小田原駅に戻ってきて、小田急線のホームに降りてきました。後寄りのホームに行くと
箱根湯本に向かう4両編成の乗り場が見えます。ちょうど箱根湯本への電車が出るところを撮った…ように見えますが、実は私の目的は電車ではありません。
では何を撮ったのか?というと
車止標識です。
車止標識です。
この✕印の標識は、当たり前ですがここで電車の軌道が終わることを意味しています。そして当たり前ですが、電車の車庫や引込線以外では始発駅と終着駅にしか存在しません。
この小田原駅に据えられた車止標識は、ここから遙か82.5km離れた新宿駅の標識と向かい合っています。その新宿と小田原という二つの離れた駅の間にある紆余曲折をそれぞれの駅の車止標識が人知れず見つめあっている思うと、何だかものすごく感慨深いのです。
これは誰に話しても
「はぁ?」
と言われてしまうのがオチなので殆ど口にしないのですが、私は個人的にこの車止標識というものに言い知れないノスタルジーを感じております。誰に注目されるでもなく、大切に磨かれるでもなくホコリにまみれたり、時に雨ざらしで錆だらけになったりしてまでも健気に始発と終点で向かい合う姿に感動すら覚えるのです。
因みに、始めの写真に写っている箱根湯本行きのホームにも
箱根湯本と向かい合う車止標識があります。新宿方面と違ってたった4駅ですが、こちらも始点と終点とで向かい合っていることに違いはありません。
箱根湯本と向かい合う車止標識があります。新宿方面と違ってたった4駅ですが、こちらも始点と終点とで向かい合っていることに違いはありません。
ふと気づくと、電車ではなく車止標識を撮っている私を、撮り鉄さんと思しき男性が不思議そうな顔でしげしげと見ていました。確かに標識ばかり撮影していたら、何だかヘンな人に見えたでしょう(汗)。
さて、明日は立冬。いよいよ明日から暦の上では冬を迎えます。今年の冬はどんな様子になるのか、今から楽しみです。
恐れ入ります。私は言うほどのマニアというわけでもなく、どちらかというとちょっとした変態なのかも知れません(笑)。