各国のゴミの量に関するデータは政府が把握することができたデータか、民間調査機関が推定したデータしかないので誤差が非常に大きくて国の比較がむずかしいのですが、大雑把に言えばロシアとアメリカという非常に多いグループと、ヨーロッパ諸国、日本などの多いグループと、貧困国の少ないグループに分かれると思います。
ゴミの中で多いものは、紙、生ゴミ、プラスチックです。
非常に多いグループは1トン/人・年です。
ロシアやアメリカはゴミ捨て場が広大で、大量にゴミを出すことに抵抗がないのでしょう。
町は何とかきれいにしているかもしれませんが、ゴミ捨て場はものすごい状態になっているでしょう。
ロシアやアメリカは環境に対する配慮がない国として批判されています。
多いグループは、0.5トン/人・年です。
スペイン、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、日本などはこのグループです。
非常に多くないのは、広大なゴミ捨て場がないので、廃棄物を減らしたいという思いが作動しているからでしょう。
それでも多いですから、まずは半分ぐらいに減らす工夫と努力が必要でしょう。
少ないグループは生ゴミが多いと思いますが、その生ゴミも少ないでしょう。
ゴミが多いと問題になるのが町のゴミの集積場です。
私が住んでいる町ではちゃんとした集積場がありません。
そこで道路に集積場を設けています。
ゴミ収集車が来るまで道路の脇にポリバケツが並んでいたり、ビニール袋が山積みになっています。
生ゴミはビニール袋に入れ、さらにポリバケツに入れて出すことになっていますが、それでも腐敗臭が集積場に漂います。
ビニール袋だけで出す人は後をたたず、時々、生ゴミが路面に散らかっています。
このゴミ集積場問題は従来の都市計画から全く抜け落ちていた部分で、今となっては打つ手もなく、町の美観を悪くしているだけでなく、集積場の近くの家の住人の苦悩の種になっています。
抜け落ちていたということは、昔はゴミの量が少なく、また空き地があったりして、集積場があまり問題にならなかったのでしょう。
住宅が密集すればするほど集積場問題は深刻になります。