日本は地震台風の国と思っていましたが、近年竜巻の発生が多くなってきたような気がします。
地球規模の気象変動のせいでしょうか。
11月7日に起こった北海道佐呂間の竜巻の被害を見ると、建設会社の仮設事務所に死者が集中したようです。
問題の仮設事務所はいかにも風に弱そうな建物でした。
しかしこの仮設事務所のかわりにそこに一般住宅があったら同じように飛んでしまったでしょう。
この竜巻は十秒ぐらいで消えたそうです。
いくつかの条件が重なって急に発生し、爆発的な力を出した後、すぐエネルギーを失ったのでしょう。
それにしても瞬時に吐き出された力の大きさには驚きます。
従来日本には少なかったので竜巻の心配をすることがありませんでした。
今後は竜巻も起こると考えて住宅構造を改善する努力が必要だと思います。
沖縄では台風を心配して鉄筋コンクリート造の住宅が多いのですがこれは竜巻にも強そうです。
木造では強度に限界があるということであれば、住宅が飛んでも命は助かるような工夫、たとえば避難場所として地下室を設ける方法があります。
通常は物置として使うようにすればいいと思います。
アメリカの竜巻多発地帯ではこの方法が取られています。
屋根と窓と基礎を頑丈にすることはある程度有効ではないでしょうか。
屋根は台風でもよく剥がれます。
開発が非常に遅れていると思います。
近年の雨戸は強度が改善されていると思いますが、竜巻に対してはどうでしょうか。
雨戸を設けない住宅が増えていますが、これは問題だと思います。
防犯にも役立ちますから雨戸は設けるべきです。
基礎は最近の住宅はよくできていると思いますが、上の建物との結合強度は大丈夫でしょうか。
起こってしまった被害はどうしようもありませんが、どんな被害でも対策を講じなければ被害から何かを学んだということになりません。