ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

新しい時代に入れない

2009年01月30日 | Weblog
2009.1.28の麻生太郎総理の国会での施政方針演説の記録を読みました。
新しい時代に入りつつあるから新しい秩序をつくりたいと冒頭言うので期待したのですが、施政方針の内容が保守的で、「新しい」という言葉だけが踊った演説だったと思います。

戦後アメリカ主導で生まれた、古臭くて問題が多い国際通貨基金の機能強化で今後金融危機が防げるとは到底思えません。

彼は国際社会という言葉を使いますが、世界と言わないことから判断して、アメリカを中心とする国際社会という意味でしょう。
今回の金融危機はアメリカ発だということを私達は忘れてはなりません。

それから21世紀には入って戦争の不安をばらまいたのはアメリカです。
特に西アジアに広がった反アメリカ感情に対してアメリカは戦争で反アメリカの政府を潰し、親アメリカの政府をつくることで反感を押さえつけようとしました。
しかし戦争は西アジアの人々の反アメリカ感情を高めただけでなく、世界の人々の反アメリカ感情を高めました。

これではいけないとアメリカは話し合い重視のオバマ氏をアメリカ大統領に選びましたが、何と彼は古臭い力の信奉者であるヒラリー・クリントン氏を国務長官(外交担当)に、ゲーツ氏を国防長官に任命しました。
彼は人事で早くも躓いたと思います。
国内の融和を重視して外国との融和を軽視したと思います。
すでにパレスチナ、パキスタン、アフガニスタンではオバマ氏に対する失望感が広がっています。
日本でも、オバマ氏は日本をアメリカのために利用するだけではないかとの警戒感が深まっています。

アメリカを中心とする国際社会という考えで世界や日本の新秩序がつくれる訳がありません。
それなのに麻生総理は、アメリカとの同盟をさらに強化すると言います。
古臭い発想です。
どこが「新しい秩序」でしょうか。

日本では貧乏人が増えているのに、税は、所得税ではなく消費税重視です。
麻生総理は、日本が世界の中で最も経済収縮率が大きいグループに入っていることを認識していません。
実は日本はアメリカよりも、ヨーロッパよりも経済収縮率が大きいと予測されています。
そのような日本で消費税率を上げてどうして貧乏人を減らせるでしょうか。

現在の国会と麻生内閣では日本は新しい時代に入れないと思います。