ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

椎(しい)の森

2009年10月18日 | Weblog

横浜市磯子区 三殿台遺跡

横浜市磯子区岡村の丘の上に三殿台(さんとのだい)遺跡があります。
約4500年前(縄文時代)、約2000年前-弥生時代後期、約1700年前-約1500年前(古墳時代)の竪穴住居跡が合計で約250軒見つかっています。
そのうち弥生時代の跡は約170軒あり、弥生時代にちょっと栄えた村と考えられています。
栄えたといっても同時に建てられていた軒数は約20軒程度であったようです。

古墳時代は都では木造建築がすでに発達していましたが、ここでは相変わらず竪穴住居でした。
古墳時代後期になって住居内にかまどが備えられた程度の進歩しかなかったようです。

遺跡は約1万㎡の平坦な丘の上の広場に点在しています。
貴重な遺跡として永久保存されるそうです。

今は住宅群に囲まれていますが、昔は森と海に囲まれた美しい丘でした。
昔の人々は食べ物の不足や病気を心配しながらも、時には雄大な景色を眺めながらのんびりと過ごしたのではないでしょうか。

広場の周辺に所々椎(しい)が植えられています。
今ちょうど椎の実が沢山落ちています。
椎の実は普通のどんぐりと異なり、しぶみがありません。
あぶるとおいしく食べることができます。
横浜は椎がないと思っていましたが、三殿台遺跡を見学して、横浜でも十分椎が育つことがわかりました。

昔の人は秋には椎の実を沢山集め保存したと思います。
現代人は椎を忘れていると思いますが、常緑高木で、木材にすると堅く、建築に適しています。

椎の森をつくると、秋にはみんなで椎の実拾いができて楽しいと思います。