ある町内会のことですが、町内会の防災訓練を10月上旬に開催するということで町内会長が8月中旬に防災部の会合を召集しました。
ところが町内会長の心配が別の地域防災拠点の防災訓練に行ってしまい、町内会の防災訓練の話し合いを9月中旬に延期しました。
役員が当番制で今年役員になった人の中から町内会長が選出されていますが、町内会では久しく町内会の防災訓練をやってこなかったため、前例がなく、町内会長は防災訓練もその準備もどのようなものであるか想像できなかったようです。
驚いた防災部長は、急遽町の防災ボランティアの協力を得て企画案を作成し、町内会長、さらには町内会役員会の承認をえる形で準備を進め、町内会長が設定した9月中旬の会議は最後の詰めに使うことにしました。
8月中旬の会合の2日後には防災訓練計画案ができ、防災部長はその案を町内会長に提出しました。
すると町内会長は防災部長の迅速な行動を喜んだそうです。
当番制でも町内会役員は役員の権限意識を持ち、ボランティアが町内会活動に介入することを嫌う感情が働く場合があります。
しかし町内会の大きな行事となると役員だけでは企画実行は困難です。
町内会役員は町のボランティアの活動について情報を収集し、行事企画のときは積極的にボランティアの協力を求めることが大切です。