ズーラシアのペンギンがいるところ
ズーラシアは1999年に開園になった比較的新しい動物園です。
自然保護あるいは動物保護の流れが世界的になりましたので世界から珍しい動物を集めるという本来の動物園をつくることは現代では不可能です。
現代は法律の許す範囲で動物のいる公園をつくる形になっており、ズーラシアも動物園というよりは動物のいる公園です。
ズーラシアの特長は世界の動物生息環境を再現することに力を入れ、動物園全体に異国情緒のある広い草木の空間をつくっていることです。
動物の生活空間も草木の多い広い空間になっています。
また子供達がのびのびと遊べる広場を4つも設けていることです。
それほどアップダウンはなく、車椅子の方も回れるように工夫されています。
動物のいる公園としては水準が高いと思います。
昨日私は孫達を連れてズーラシアに行ってきました。
この日は天気良好、まさにズーラシアは子供天国でした。
しかし一つだけ問題を指摘しておきたいと思います。
ズーラシアの一番奥にチンパンジー達がいる所があります。
チンパンジー達が遊べる広い草木の空間は設けてあるのですが、私達が行ったときはチンパンジー達は部屋の中に閉じ込められていました。
部屋に閉じ込められ、さらに私達に見られていることはチンパンジー達にとってストレスではないでしょうか。
1匹は壁に向かって動かず、2匹は抱き合うようにして動かず、その近くにいた1匹も無表情で動かず、3匹は無表情で並んで腰をおろして動かず、まことに悲しげでした。
自由を奪われた奴隷が部屋の中に閉じ込められ、人に監視され、絶望しているような雰囲気でした。
チンパンジーは非常に人に近い動物です。
人に近い思考をします。
私はこのような扱いはやめるべきと思いました。
部屋に入れるなら人に見られない状態にしてあげるべきだと思いました。
もっと言うなら動物園の見世物にしてはいけないのではないでしょうか。