ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

青森県の第一次産業と原子力施設は両立しない

2012年10月07日 | Weblog
青森県と言えばリンゴ、帆立貝などの第一次産品で有名ですが、原子力の危険性について真剣に考えているでしょうか。

昔は原子力船の母港を陸奥湾に面する大湊につくりました。
しかし陸奥湾の養殖にとって危険ということでついに原子力船は原子力で航行することなく廃船となりました。

原子力の危険を知ったかと思いきや、青森県は太平洋側の六ヶ所に核燃料リサイクル施設の建設を認めました。
使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、プルトニウムを核燃料として再利用することが目的です。
すでに建設は10年以上前に終わり、本格稼動しているはずですが、いまだに問題が発生し続け、稼動していません。
処理待ちの使用済み核燃料棒が貯まる一方ですでに貯蔵は限界に来ているそうです。
そうこうしているうちに恐るべき東京電力福島第一原発事故が発生し、原発の危険性が大問題になりました。
リサイクル施設は今後も稼動することなく廃止となり単なる放射性廃棄物保管施設になるかもしれません。
青森県は永遠に放射性廃棄物から解放されないでしょう。

青森県には東北電力の原発が1基太平洋に面した東通にあります。
そして新たに東通と下北半島北端津軽海峡に面した大間に新たに原発を建設中でした。
福島第一原発事故のあと、これらは建設中断になっていましたが、このほど大間は工事を再開したそうです。
大間原発は最初からウラン酸化物とプルトニウム酸化物の混合燃料(MOX)を使う予定になっています。
工事再開の理由は建設中の原発は建設再開と国の取り扱いが明確になったからだそうです。
このお話しは変です。
しかし当の青森県や大間町からは反対の声が聞こえてきません。
青森県は原子力中毒に侵されてしまったのでしょうか。
なお、津軽海峡の反対側にある函館市は工事再開に断固反対しています。

それにしても国は無責任です。
新たに発足させた原子力規制委員会は早くも大間は問題ないと判断したとでも言うのでしょうか。
原子力規制委とは規制という名を持った原子力推進機関でしょうか。
まず原発を続けるという国の方針があって、その方針に従って安全基準をつくり、あの原発は安全、この原発は危険と判断するならば国の御用機関にすぎません。
昔の原子力安全委員会と何も変わりはありません。

今の日本に必要なものは原発は安全か危険か判断する機関です。
原子力推進を目的とした原子力規制委ではありません。