東京は危険という認識が重要

読売新聞社が都外の原発について論じたある都知事選候補のことを権限外のことを論じたと批判していましたが、読売新聞社は東京の危険性がわかっていないと思います。
福島県にある東京電力福島第一原発事故で東京にも放射性物質が降ったことを忘れています。
放射性物質に汚染された水、食べ物が東京にも入ってきたことを忘れています。

新潟県や静岡県の原発が事故をおこし、大規模放射性物質漏洩をおこすと、東京は高濃度汚染を受けると思います。
新潟県の原発も静岡県の原発も大規模漏洩をおこさないと言えるような原発ではありません。
たとえば地震被害を受けやすい原発です。

どうして東京都に原発を論じる権限がないのでしょうか。
読売新聞社の論説は間違っています。

なるようになった（危険になった）東京ですが、都知事に当選した小池百合子氏が都政を大きく変えると言っていることは歓迎に値します。
挑戦してほしいと思います。

現状では東京の危険度は上がる一方です。
大地震が来たら危険という予測はしてきましたが、それではどうするという対策はしていません。
東京には都の手に負えない人々の大きな動きがあり、なるようになっています。

高層建築、深い地下構造物、東西南北への空間なき町の連続的広がり、つくってはならない低地にできた町、古い構造物と新しい構造物の混在、屋外だけでなく、構造物の中も狭くて複雑な通路、大地震ですべてが機能麻痺に陥ったとき、中での助け合いも外からの救援も非常にむずかしいと思います。
富士山の噴火で火山灰が大量に降っても東京は機能麻痺に陥るのではないでしょうか。

過去の東京の壊滅を見ると、何回かおこった江戸時代の大火、関東大震災、太平洋戦争末期の大空襲被害があります。
壊滅後も地権の問題があって都は思うような安全都市建設を企画実行できませんでした。

東京以外に政治都市、経済都市を建設し、自然に東京が衰退するようにしないと東京は安全にならないのかもしれません。
間に合わないかもしれませんが、大胆な対策をうたないと東京は危険だと思います。