私の家づくりは、
1. まず何とか土地を買い、
2. 次に何とか家を建てた
という感じでした。
どちらも当時としてはいつ返済が終わるかわからないような借金をしました。
土地に家が建っているだけという状態が10年ぐらい続きました。
木は少しずつ植えました。
30年以上たちましたが、とうとう囲いはつくりませんでした。
したがって門扉もありません。
角地ですので2面道路に面しています。
1面は隣家が4面に囲いをつくりましたので囲いがある形になっています。
もう1面は、隣家の方が面白い人で、3面を囲いで囲っているのに何故か私の土地との境界には囲いをつくりませんでした。
私は広がりを感じて気持ちがいいので囲いがないことに何の抵抗もありません。
隣家の方も抵抗がないようで、もう20年ぐらいになりますが、一向に囲いをつくる気配がありません。
道路に面している2面は植えた木が何となく生垣のような感じになっています。
しかしいろいろな木が植わっていますから通常の生垣とは全然雰囲気が違います。
木と木の間や前には草花を植えています。
ときどき道行く人が立ち止まって、囲いがない、緑に囲まれた家っていい雰囲気だと言ってくれます。
庭師も来ますが、哲学を感じるなんていいことを言ってくれます。
私の場合はお金がなかったから囲いをつくらなかっただけですが、今ではすっかり気にいっています。
私が住んでいる町では囲いがない家が結構あります。
貧乏だからではないようです。
しゃれた土留がしてありますからわかります。
住んでいる方は草木が大好きのようで、よく庭を手入れしています。
そして散歩をする人の目を楽しませてくれます。
総合的に見てこの町は美しいということで、横浜からはもちろん、何と千葉県など県外の人までグループで散策に来るほどです。
最近空き巣が多く、囲いがない家は危ないという人もいますが、石のブロック塀でしっかりと囲まれたある家は何とこれまでに三度も空き巣に入られました。
警察の説明では、ブロック塀があって誰も気付かないから空き巣狙いが安心して家に侵入するのではないかとのことでした。
町の美観を悪くしている上、地震の時には道行く人が危険とか、庭の風通しが悪いとか、その上空き巣に会うのではブロック塀はいいところがありません。
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