政治学で考えると、大阪市を四分し、それぞれの自治機能を高めた方が人々にとって政治が身近になって考えやすいと思いますが、大阪市という行政区がなくなることを大阪市民は嫌ったのではないでしょうか。自分は大阪市民だということに誇りのようなものを持っている人が多かったのだと思います。大阪市という行政区を残しながら各区の自治機能を高める方策なら実現性があったのではないでしょうか。
私は地方で生まれ育ち、東京、横浜と住所を変えてきたので横浜に住んでいても「浜っ子」という意識はないのですが、横浜で生まれ育ち住んでいると自分は浜っ子という意識を持つようになるようです。横浜市という行政区をなくし、神奈川県〇〇区にすると抵抗があるでしょう。横浜市〇○区という名称で区の自治機能を上げるという案なら賛同する人が多くいるのではないでしょうか。
人口数百万人の市で、市が数百万人の人々のことを考えることはむずかしいことです。各区の異なる条件などを無視した一律の政治が問題になることは多いと思います。あるいは特定の区を特別重視し、他の区は後回しというような差別がおこる場合もあると思います。
私が生まれ育った地方は今は人口数十万人の市になっていますが、この地方市と、私が住んでいる横浜市の区は、人口は同じくらいですが、社会施設等ははるかに地方市の方がいいと思います。地方市の方が人々の願望が政治に活かされていると思います。
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