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ジャニーズ性加害問題と原発処理水問題に感じる日本のマスコミの報道姿勢のマズさ。

2023年09月02日 23時59分59秒 | 社会・経済
原発処理水の件で、先日こちらの記事を書いた時にも少し触れていますが、忖度報道するマスコミと、ジャニーズ性加害の件で長らく沈黙を続けていた日本のマスコミの姿勢には共通しているところがあると感じます。


ジャニーズ性加害問題については、すでに2003年7月15日に東京高裁がジャニー喜多川氏の性加害事実を認定。翌2004年2月に最高裁がジャニーズ側の上告を棄却したため、東京高裁の判決が確定しています。
裁判で性加害の事実認定がされ、その判決が確定しているのにもかかわらず、以後20年のもあいだ、この裁判で被告となった文春側以外、どこのマスコミも大きく報道することはなく「見て見ぬふり」をして沈黙をしていた日本のマスコミ。
今年3月にイギリスBBCが報道するまで、それは貫かれていました。

原発処理水(汚染水)問題、ひいては東日本大震災直後の原発事故発生直後から政府・東京電力側に忖度する報道は常に行われてきていました。
今回の処理水に関連する報道についても「またか」といった感じで特に驚かないのですが、実際原発処理水について、本当は何の水なのか?については東京電力自身が単なる「トリチウム水」ではないこと、つまりトリチウム以外の核種が含まれていることをすでに2018年8月に公にしていること。そして、今回平然とマスコミは「トリチウム」のことしか取り上げず、トリチウムが問題でしかないことを強調して報道しています。それも先日の記事で書きました。

今問題になっているこの2つの問題について日本のマスコミは、隠蔽していたジャニーズ、隠蔽しようとする政府・東電に同調しようとしている姿勢が非常に強いです。

本来、マスコミ、報道機関とは主権者である国民のほうを向いて世論を形作る、「三権分立」にも関わる重要なものとして位置づけられているはずです。そして、そもそもそれがゆえの存在であるはずです。
その本来の機能を果たすためには、事実を追及する能力がないといけません。
マスコミが事実を追及する能力を失ってしまったらただの広告機関です。
(このあたりのことは実は30年ぐらい前にマスコミの一員だった僕自身が感じていたことなのです。なので、一部自戒の念もあります。)

今、その報道姿勢のマズさに必要なのは、視聴者つまり国民の良識です。
マズい報道を批判し、事実(真実)報道を評価する良識であり姿勢です。
マスコミに流されたり、乗せられたり、広告的な番組ばかりを見るのではなく、事実報道を観ることです。それを自身の生活事実の肌感覚とすり合わせ、決して「テレビ(ラジオ・新聞)の向こうで起きていること」と他人事として終わらせないことでしょう。

そういった一般的な庶民の感覚こそが重要なんだろうと思います。
国民がそれにあきらめてしまったら、例えばずっと上がり続けている物価も、さらに上がり続けていくことになるでしょう。

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