(前埋込動画が視聴不可になったので差替えました。)
コマーシャリズムというものに少し距離を置いている僕でも時々出てくる社会訴求を含んだものに対しては非常に感動することがあります。
今回のこのJR東海さんのCMには、当然、現在NHK朝の連続テレビ小説にヒロインとして出演している深津絵里さんを起用するところに一定の注目度を期待していることを感じつつも、その内容はこのコロナ禍で人が人と会うことの大切さ、直接言葉を交わし心を通わせることの重要性を訴えていると思います。
もちろん、JR東海さんはその重要性を訴えつつも「新幹線、乗ってね」というのがいちばん伝えたいことなんでしょうし、CMですからそうでなければいけないのですが、そこにその重要性を絡めてくるところに、JR東海さんの社会的企業の良心を感じます。
コロナ禍もほぼ2年が経ち、命がおびやかされるような日々の中で日常生活自体も大きな変化を求められつづけ、今までになかったようなストレスを日々感じ続け、それが溜まって溜まって溜まり続け、鬱蒼(うっそう)な日々をまだこの先どれぐらい続ければいいのかさえわからない終わりも見えない今この時期に、取引先からの帰り、距離ができたタイミングで後ろから声を掛けられ、マスクを外して手を振られ取引先の方の人間味を感じつつ、こちらも少しテレ気味で同じようにマスクを外し手を振り応える人間的な心を通わせるシーン。
お互いにビジネス上での関係でありながらも、ともにこのコロナ禍を生きる人間としての気持ちを共有しているようなシーンであり、ものすごく癒されます。そして、いつかマスクなしでやり取りできる日がくることへの希望も感じます。
このような時期にこのようなCMをやってくれるJR東海さんに感謝です。
そして、このようなCMに深津絵里さんを起用してくれたことにも感謝です。(33年来のファンとしても嬉しいです。)
僕はもうほとんど感涙しながらこのCMを観てしまいます(マジで)。
ラストの企業ロゴの部分は33年前のCMに似せているんですね。
こんなのもありました。(2000年前後に流れていたものなんでしょうか?)
深津絵里さんと牧瀬里穂さんのダブルキャスト!さらに、星野真里さん!これも、良き!!
そして、このようにこのCMのシリーズが30年以上の長きにわたり、人と人が「会う」ということを一貫したテーマとして取り扱っていることを明確に知るとき、今回のコロナ禍でのCMに(初心にかえる意味も兼ねてか?)あらためて深津絵里さんを起用することやコロナ禍に立ち向かっている人々をあらためて人と人が「会う」ということで応援メッセージとしてコロナ禍の世の中に出せるのは、JR東海さんしかいないわけです!(断言!)
これは一見些細な一企業の単なるCMの話かもしれませんが、僕はこのコロナ禍において非常に重要な意味合いを持っていると思っています。
もう、東京に行く時には新幹線しか使わない!!
(っていうか、今までもほとんど新幹線ですけどね。JR東海ツアーズさん、また利用させてくださいね!)