また宗教が取りざたされる世の中になっています。
不穏な雰囲気を感じないわけではないですし、今後この流れがどのような方向に向かうのか?私たち庶民には伺い知れません。
いずれにしても、この先の世の中に私たちは生き続けなければなりません。
そのためにも、あらためて頭の中を整理するためにも立ち向かうためにも、そもそも宗教というものがどういうものだったかを確認する必要がありそうです。
そのように考えたとき、藤原新也さんのベストセラー「メメント・モリ」の一節を思い出し読み返しています。
今から40年ほど前に出た初版の中の一節、
動物は自然を真似る。自然を真似るということは、自然の中にある道徳(モラル)を真似るということです。自然は生存のための道徳(モラル)の構造を備えている。それを写実して行くのが原初の宗教です。
この一節が思い出されました。
ちょうど奈良は日本の原初の宗教を垣間見ることのできる場所であったりします。
例えば、奈良・桜井市の大神神社(おおみわじんじゃ)が拝しているのは三輪山という自然だったりします。
原初からの人間という生き物が、どのように生きようとしていたのか?
このように自然に対していだいてきた畏怖・畏敬の念というものをどのように活かそうとしていたのか?
当時の人間の生活を思い浮かべながら、今の人間の生活と対比しながら考えていくのも、ひとつの方法なのかもしれません。
稚拙ですが…。