はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

水の都大阪 渡船に乗ってみよう

2015-05-20 17:44:24 | 大阪のまちをぶらり
江戸時代、大阪は「浪華八百八橋」といわれるように橋の多い都市として知られていました。(実際は200ほどらしいです。)
ところが、驚くことに、現在でも大阪市内には8つの渡船場があるんですよ。
ということで、今回はそのうちの3つの渡船に乗船してきました。
まずは、尻無川の甚兵衛(じんべえ)渡船場です。港区の福崎と大正区の泉尾を結んでいます。今回、環状線の弁天町駅から歩いたのですが、けっこう距離がありました。渡船場に着くと、スロープを上っていきます。どんな景色があるのか楽しみです。
 (港区側の乗船場)
スロープを上ると対岸が、すぐそこに見えました。「近っ!」という感じです。でも、周辺には橋はありません。徒歩、自転車の人は、渡船に乗るしか対岸には行けません。
 (対岸を出航した渡船)
この渡船は、大阪市営です。そして、無料!なのです。この辺に住む人たちの足として活躍しています。船便もけっこうありました。
 (時刻表です)
対岸に渡る人も、来る人も、ほとんどが自転車でした。自転車専用フェリーといった感じです。歩いて、乗っていたのは、私だけでした。
 (自転車に乗る人が多い)
上流には、尻無川水門が見えました。その水門の間から京セラドームが見えています。水は、けっしてきれいとは言えません。泥の川よりはましですが…。そういえば、むかし、「泥の川」という映画がありましたね。
 (船上からの景色)
港区から大正区に渡って、歩くこと30分で、木津川の落合上(おちあいかみ)渡船場に着きました。ここは、大正区千島と西成区北津守を結んでいます。
 (落合上渡船場)
この渡船場も、さきほどの渡船場とほぼ同じ距離でした。渡船時間は、まあ2分といったところでしょうか。
 (対岸は西成区です)
平日の昼過ぎの時間帯だったので、乗る人は少なかったのですが、朝夕はけっこう混んでいるみたいです。出航時間になると、どこからともなく自転車に乗った人がやって来ます。
 (船上からの木津川水門)
対岸の西成区に着いて、少し下流に行ったところの落合下(おちあいしも)渡船で、再び大正区へもどりました。
 (落合下渡船場)
今回の渡船は、どれも100メートルほどの距離でしたが、天保山渡船場は400メートルもあるそうで、機会があれば乗ってみたい渡船です。
それにしても、地下鉄や市バスの民営化が話題になっていますが、この渡船はどうなるのでしょね。なんせタダなので、民営化もできんとなれば、廃止ですか?(道路法があるようですが?)なにしろ小さな船なので、川の流れや時代の流れに翻弄されるんでしょうね。そんなことを考えているのは、ワタシだけでしょうか?