一足遅かった鶏足寺の紅葉

鶏の足の寺と書いて、鶏足寺（けいそくじ）と読みます。滋賀県の北の町、木之本町にあるお寺です。

石段の上に積もる「散り紅葉」が有名で雑誌などにもよく紹介されています。散りモミジならちょうど良い頃かなと出かけたのですが‥。ピークも過ぎて、色も褪せているようでした。



鶏足寺には、マキノのメタセコイア並木を見た後に訪れました。マキノからは車で40分ほどでした。人気の紅葉スポットなので臨時駐車場が作られていました。結局、お目当の石段までは30分ほど歩くのですが‥。
駐車場から人の流れについて行くと鳥居があり、そこを上っていきます。下にはきれいな紅葉が見えました。



しばらく行くと鐘楼がありました。はじめはここが鶏足寺かと思っていました。



あとで調べると、ここは己高庵というところでした。



ここの紅葉もきれいでした。もしかしてここで満足して帰る人もいるのではないでしょうか。（そんな人は、いないでしょうね。）



（実はこちらの方が美しかったような気がします。）



そして、己高庵から山道を歩くこと15分で鶏足寺に到着です。といっても伽藍があるわけでもありません。お目当の石段です。



鶏足寺は行基によって創建され、最澄が再興したと言われています。中世には僧兵を擁するほどの大寺でしたが、江戸幕府の終焉とともに衰退し、現在は廃寺となっており、地域住民の手によって管理がされているそうです。



往時は沢山の伽藍が建ち並んでいたのでしょう。



散り紅葉も、ちょっとさえません。



ところで、私が鶏足寺というのを聞いたのは3年ほど前だったような気がします。友人がバスツアーで行ったと聞いて、面白い名前の寺だなと思ったことを覚えています。



その後よく耳にするようになり、行ってみたいと思っていたのですが、今回やっと行くことができました。この日もマイカーやバスツアーで沢山の人が訪れていました。普段は静かな山里も紅葉の頃は大変でしょうね。



よく考えてみれば、ここは雪の深い湖北でした。したがって紅葉も関西では早いところでしたね。



またいつか、パンフレットで見たような真っ赤な「散り紅葉」が広がる景色を見に行くことにしましょう。



紅葉も終わりかけのところに、この日は天気予報通りに午後から曇ってきました。少しでも美しい紅葉の景色にするために、無駄な抵抗と知りながらホワイトバランスを曇りにして（こうすると紅葉が強調されると聞きましたが、曇り空だからそれでよかったのです。）撮影しました（笑）

※訪問日　2018.11.28