はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

まさかの大発見

2019-10-14 17:50:40 | はがき随筆


 庭にはミカン(日向夏)と柿の木がそれぞれ1本ずつ植わっている。どちらも新築当時植えた。とうに50歳を過ぎた老木だ。
 ミカンは今も元気に毎年実を付けて、孫を喜ばせる。が、柿の方は花芽をいくつか見せるが今は実を付けるまではいかない。それも、施肥をするでもなく成り行きに任せている。
 伸び放題の庭木がジャングルみたいだと、妻が嘆くので仕方なく剪定に取り掛かった。それが、切り落とそうとした枝に葉っぱに隠れてぶら下がっている柿の実1個を見つけた。驚きのまさかの大発見だった。つい、大声で妻を呼んだ。
 宮崎市 日高達男(77) 2019/10/14 毎日新聞鹿児島版掲載

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