はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

桜に燃える

2009-05-16 20:23:48 | はがき随筆
 午前1時までも2時までも、桜の絵書きに心を一生懸命燃やす。玄人並みの技で桜が生き生きと描かれ本物と同等ぐらいである。妻の桜にかける生命力は旺盛である。つぼの雄姿も堂々としたものに出来上っていく。
 今、本焼きである。どういうふうに出来上るか、楽しみを生み出してくれる。妻にとって桜は我が子と同然で、可愛くて慈しみが生じる。桜にほれ、桜にあこがれた感がしてくる。  
 陶芸展への作品である。例年、入賞しているものの、今年度はどういう結果を生み出してくれるか。一心の心に報いると期待もし、信じてもいる。    
  出水市 岩田昭治(69) 2009/5/7 毎日新聞鹿児島版掲載



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