はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

共存

2009-06-15 22:59:58 | はがき随筆
 プランターの小松菜(あちこちに落ちて発芽したものをまとめた)が上等に葉を成長させた。
 モンシロチョウがすかさず飛来して産卵のよし。
  いつのまにか期待の葉が虫食い状態、やがて葉脈を残して網の目になってしまった。見るとすっかり満悦な青虫の存在。一つ一つ取って日向におくと「環境が違うぞ」といわんばかりに静止していたがいつしかいなくなった。どこへ行ったか知らないがサナギになってチョウになり再びここへ来るだろう。
 私は青虫の残した小松菜を摘みとって夕げの菜に。これこそ小さいけどゆずり合いの共存。
  鹿児島市 東郷久子(74) 2009/6/12 毎日新聞鹿児島版掲載





最新の画像もっと見る

コメントを投稿