ポーチには20年近く使われて いるツバメの巣がある。早期米 の田に水を張るころ飛来して、 補修し営巣の準備にかかる。春を待ちわびるぼくが、梅、河津桜の開花に始まり、飛び交う姿に春本番を実感する時である。 去年は14羽の雛が巣立った。 時は移り秋の気配を感じるころ2羽のツバメが戻ってきた。南へ旅立つ別れを告げに来たかと想像するといじらしい。ところが、 寒さが増しても旅立つ気配はなく、氷が張る朝は巣の中で寄り添っている。 寒さもだが餌が気になる。温暖化とはいえ冬は冬、 心配の尽きない寒さになった。 だが何もできない。
鹿児島県志布志市 若宮庸成(81) 2021/2/13 毎日新聞鹿児島版掲載
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