「今になってどうしたんだ」と自分に問い掛ける。
墓じまいをして、もう5年が過ぎた。少し早い墓じまいだったんじゃないかな、と自問自答をするようになった。あの頃はあの頃で、やむにやまれぬ思いに悩み、心を痛める日々の末、そうしたのだ。
しかし、日々過ぎる時間と共に、墓じまいは「後継者がいないから」という理由だけで、自分の心の負担を単に軽くしたかっただけじゃなかったのか、と悩む。
寺を永遠の安住の地としたのは自分の判断だが、先祖や亡妻も許してくれるだろう。
宮崎県延岡市 前田隆男(82) 2021/2/13 毎日新聞鹿児島版掲載
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます