薄墨色のサギが川べりで川面を見ている。猫に呼びかけるように舌を鳴らして「お魚さがしてるの?」と声をかけらた「猫じゃあるまいし」と言わんばかりに飛んでいってしまった。
ウグイスが林で発声練習をしている。「きれいな声ね」と褒めたら「でしょ、でしょ、でしょ」と、さえずること。一生懸命さがかわいくて、おかしくて相手をしていたら、あの人に置いていかれた。
苦手な蛇にまで声をかけるので「人じゃないのにおかしいよ」と、あの人はケチを付ける。彼には私の感性が理解できない。私にはそれが理解出来ない。
鹿屋市 伊地知咲子 2015/5/28 毎日新聞鹿児島版掲載
ウグイスが林で発声練習をしている。「きれいな声ね」と褒めたら「でしょ、でしょ、でしょ」と、さえずること。一生懸命さがかわいくて、おかしくて相手をしていたら、あの人に置いていかれた。
苦手な蛇にまで声をかけるので「人じゃないのにおかしいよ」と、あの人はケチを付ける。彼には私の感性が理解できない。私にはそれが理解出来ない。
鹿屋市 伊地知咲子 2015/5/28 毎日新聞鹿児島版掲載
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