猫の額ほどの小さな畑に、トマト、キュウリ、ナス、ピーマンと夏野菜を1本ずつ植えている。それぞれが実をつけて目と胃袋を満足させてくれた。
時にカメムシの鈴なりと格闘したり、朝夕何度も見回ったりする私に、野菜もうんざりしているよう。でも意外に発奮して例年よりよく育ってくれた。時々の雨の恵みにも助けられて。草取りも楽しんですれば苦にならず、実をつけた野菜たちに会う至福の時は何にも替えられない。そろそろ秋ナスの時期、紫紺の可愛い実がいとしく、枝を切れなくて一日延ばしになっている。
霧島市 口町円子 2012/9/8 毎日新聞鹿児島版掲載
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