イスタンブールを語るのは難しい。旧市街、新市街、アジアサイドと分かれていて、その間には海峡がある。旅行者のほとんどは旧市街の散策で堪能した気分になると思う。ぼくがそうで、荒々しいほどの活気とそれを生み出す多種混交の人の波。橋の上から魚釣りをする人やバザールの店員が地元の人だと思うが、金髪碧眼から肌の色もいろいろ。
2000年近い歴史の上に立つ建造物や城壁が変遷を見ただろう。活力がぶつかり合い、民族宗教文化なと、微妙なバランスを感じる街で、10年後が見たい街でもある。
若宮庸成 2012/8/7 毎日新聞鹿児島版掲載
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