車を走らせながら、娘は何かを思い出そうとしている。「もしかして○○のこと?」「そうそうそれそれ」。娘はとんきょうな声で喜んでいる。「お母さんの記憶ってすごいね」「たまたまよ」。思い出せないときのもどかしさ、忘れた頃にひょっこり現れたりして「そうそう」と、盛り上がったところで温泉に到着した。
4月の圧迫骨折から体調が元に戻らない。加齢のせいか、筋力の低下はあちこちに支障をきたし、気力あるのみ。娘ならではの気配りは何よりもうれしくありがたい。今後もよろしくねと、心の中でお願いする。
鹿児島市 竹之内美知子(85) 2019/8/22 毎日新聞鹿児島版掲載
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