出水平野を真っ二つに裂き、米ノ津川が八代海に注ぐ。川の両側に広がる稲田が、平野を薄黄色に染める。点在する濃い緑の木々が彩りを添える。四季の中で一番美しい。古里の自慢の風景だ。
私の田は一枚もない。でも、日照りの具合を心配したり、台風などに一喜一憂する。そして、熟れていく稲を見ると、心がわくわくして足取りも軽やかになる。
東光山から見下ろして、殿様のような気分で、稲の生育や取れ高に気をもむ。自分を私か笑う。還暦を過ぎても、その理由がわからない。
出水市 道田道範 2011/10/5 毎日新聞鹿児島版掲載
私の田は一枚もない。でも、日照りの具合を心配したり、台風などに一喜一憂する。そして、熟れていく稲を見ると、心がわくわくして足取りも軽やかになる。
東光山から見下ろして、殿様のような気分で、稲の生育や取れ高に気をもむ。自分を私か笑う。還暦を過ぎても、その理由がわからない。
出水市 道田道範 2011/10/5 毎日新聞鹿児島版掲載
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