9月のある日、思いもよらない光景に目を奪われた。門柱脇のユッカに花が咲いている。思わず「ユッカに花が咲いてる!」と叫んでいた。乳白色のかれんで優美な花が幾つも連なり、空に向かって咲いている。
このユッカは娘が生まれた年に鉢植えで購入し、家を新築した折に地植えしたもので、3㍍を超える高さにまで成長した。それが32年目にして花をつけたのだ。調べてみるとリュウゼツラン科の植物とのこと。お隣さんから「お宅はいいことがあるよ」と声をかけられた。いしおしくて、幹をなで「咲いてくれてありがとう」と話しかけた。
鹿児島市天野芳子 2016/12/5 毎日新聞鹿児島版掲載
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