苗を植えて3回目の春を迎えた今年、5本の河津桜が見事に咲いた。2月中旬には満開となり、一足早い春が我が家へ。
大好きな春を誰よりも早くと思いながら、昨年までは花が少なく、裏切られた気分で眺めていたのだ。ところがどうだろう。枝の先まで花、花、花と咲き誇る様は、吉野で見た桜、いや高遠、上野にも負けない。
メジロが群れをなし、それを追うようにけたたましく鳴きながらヒヨドリが飛来。そして暇な僕が何度となく木の下に立つ。そんな日々を2週間ほど楽しめた。花吹雪となり、花びらと戯れる妻は童女のようだ。
志布志市 若宮庸成 2013/4/5 毎日新聞鹿児島版掲載
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