前に読んだ名作「アンネの日記」に強い感動が残っている。アンネゆかりのバラがある、かのやバラ園へと出かけた。広いバラ園が眼下に広がる。学名スヴェニール・ドゥ・アンネ、通称「アンネのバラ」が鮮やかにかれんに咲いて哀惜の思いが。
白いボードにバラの由来、歴史が詳しく説明されている。わずか13歳の少女が「今度生まれる時には世界平和に役立つ人に」と書き残し、強制収容所で消えた。遠いオランダの空から「私は死んでなんかいません。千の風になり、この風光明美なバラ園で生きています」との声が心の中に聞こえる思いがした。
鹿屋市 小幡晋一郎 2013/10/14 毎日新聞鹿児島版掲載
写真はアンネのバラの教会写真集より
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