今年は2年ぶりにビワを収穫した。昨年1月の降雪で垂水産露地物は全滅。9月に直撃した台風16号では土砂がビワ園に流入して来年もだめかと諦めたが、11月には花を咲かせた。根周りの土砂をスコップで除き、母と妻で花を摘んだ。災害復旧工事も申請した。明けて2月、若干の霜害はあったが、幼花に成長したので袋を掛けた。
自然の底力と手作業のおかげで、5月中旬には無事に収穫を終えた。この間の父の表情は、絶望と諦めから安心と充実感に代わっていた。私にとっての5月は、やっぱりビワの季節である。
垂水市 川畑千歳 2017/6/17 毎日新聞鹿児島版掲載
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