3畳一間が8部屋あった。女学生同士で共同生活をしていた。外壁はトタン葺きで当時でも年代物だった。電話の音にワクワクしたものだ。「○○さん電話ですよ」。下宿のおばさんの声。「は~い」。床のきしみとドタバタの音が響いた。夜が明けるまで、恋バナや夢を語り合った事もあった。極めつけは「落とし」を共同で使った事。
そんな仲間と再会して、伊勢神宮参拝をした。博学だった一人が、お賽銭の時に言った。「500円はこれ以上の効果(硬貨)無しだって」「へえ~そうなんだ」と一同。変わらない会話がうれしかった。
宮崎市 津曲久美(60) 2019/7/17 毎日新聞鹿児島版掲載
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