父が迎えることの出来なかった古希を迎えることになった。特別な感慨など無いが、振り返る気持ちにはなる。そして、記憶の最初に現われたのは戦争である。やはり恐怖が根底にある記憶は消し難いのだろうか。
盛岡の連隊で父と面会した時のこと。Bー29の編隊が針の先を並べたようにキラキラ光りながら青空に浮き、妹を背負った母に手を引かれ、夜空を染めて燃える立川と調布の飛行場を雑木林から眺めた記憶。さらにアブラゼミが鳴く暑い日の終戦。
就学前の記憶であり、戦争の恐怖を見た最後の世代かもしれない。
志布志市 若宮庸成(69) 2009/9/11 毎日新聞鹿児島版掲載
盛岡の連隊で父と面会した時のこと。Bー29の編隊が針の先を並べたようにキラキラ光りながら青空に浮き、妹を背負った母に手を引かれ、夜空を染めて燃える立川と調布の飛行場を雑木林から眺めた記憶。さらにアブラゼミが鳴く暑い日の終戦。
就学前の記憶であり、戦争の恐怖を見た最後の世代かもしれない。
志布志市 若宮庸成(69) 2009/9/11 毎日新聞鹿児島版掲載
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