お風呂を薪でたいていた頃、父が入る前、裸で儀式のような事をしていました。両手でお湯をすくい3度おし頂いて体にお湯をかけます。何のまじないかとたずねたら日の神様、水の神様、風の神様にお礼を言って入る、お風呂は神様のふところだと言っていました。当時は年寄りの寝言みたいと笑っていました。現在はボタン一つでお湯が出て当たり前と思っています。お風呂は神様のふところ、身も心も温かく包んでくれる最高の場所と信じます。当たり前が当たり前でない事がたくさんあります。一つ一つ見つけて心の袋に入れていきたいと思います。
熊本県八代市 相場和子(93) 2020/5/30 毎日新聞鹿児島版掲載
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます