1300年間、奈良の興福寺で仏を守り、日本の歴史を見てきた阿修羅像が、九州国立博物館で多くの人を魅了している。
三つの顔と6本の手の立身像はあやしく神々しい。愁いをおびたまなざしで正面を見る顔はいとしく、まゆの上がりや結んだ唇は厳しく……切ない。
工匠が像を人の姿で表わし、心の微妙な動きを見事に描写した究極の技と美に心打たれる。いつの間にか手を合わせていた。阿修羅像の神髄は深く広い。
30年ぶりに拝観した「天平の美少年」に、改めて芸術の崇高さを教えられた。心の洗濯も出来て秋空の気分である。
出水市 清田文雄(70) 2009.9.16 毎日新聞鹿児島版掲載
三つの顔と6本の手の立身像はあやしく神々しい。愁いをおびたまなざしで正面を見る顔はいとしく、まゆの上がりや結んだ唇は厳しく……切ない。
工匠が像を人の姿で表わし、心の微妙な動きを見事に描写した究極の技と美に心打たれる。いつの間にか手を合わせていた。阿修羅像の神髄は深く広い。
30年ぶりに拝観した「天平の美少年」に、改めて芸術の崇高さを教えられた。心の洗濯も出来て秋空の気分である。
出水市 清田文雄(70) 2009.9.16 毎日新聞鹿児島版掲載
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