小学生の頃、父母の実家のちょうど中間にある岬の六月灯を待ち焦がれた。太崎観音と呼ばれて、昔の土砂崩れで集落は既になく、祠があるだけの場所だ。桜島と霧島連山を望め、撮影ポイントに指定されている。
祭り当日は国道の両側に並ぶ多くの露店が、アセチレンガスの明りの下、玩具や花火、綿飴などを所狭しと並べ子どもたちを誘う。母親から促され、名残惜しく何度も振り返りながら家路に就いたものだ。
もう一つの楽しみは、祭り会場への途中にある小川で飛び交う蛍。帰り道は虫かごから放つ明りが提灯のようだった。
垂水市 川畑千歳 2017/8/21 毎日新聞鹿児島版掲載
祭り当日は国道の両側に並ぶ多くの露店が、アセチレンガスの明りの下、玩具や花火、綿飴などを所狭しと並べ子どもたちを誘う。母親から促され、名残惜しく何度も振り返りながら家路に就いたものだ。
もう一つの楽しみは、祭り会場への途中にある小川で飛び交う蛍。帰り道は虫かごから放つ明りが提灯のようだった。
垂水市 川畑千歳 2017/8/21 毎日新聞鹿児島版掲載
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