はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

廃屋と新築家屋

2006-02-17 17:39:54 | はがき随筆
2月17日
 ここ十数年来、農村地域にも老朽化した廃屋がずいぶんと目立って来た。中には古びてはいるものの瓦や柱などは、がっちりしていてそのまま十分住める建物もある。廃屋になった理由は人さまざまであろう。後継者が零細な農業に見切りをつけ、都会に職を求めてやむにやまれず離村した人もいるようだ。その反面、定年退職後の老後を、都会の雑踏や騒音から逃れて農村でのんびりと余生を過ごしたいという人たちも増え、新築家屋はブームを呼んでいる。昔の農村には見られなかった現代の社会の二面性を如実に具現しているように思えてならない。
   霧島市隼人町松永 有尾茂美(77)

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2 コメント

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都会と田舎 (わいわい)
2006-02-20 10:00:36
都会と田舎で家の造りもちがっていたのもいまはむかし。同じような家がたちならぶ。住む人も生活も差がなくなってきた。でも、やっぱり田舎に住む私は、絵をみたり、素敵な店を覗いたり、映画を観たりしたいから都会に住む人がちょっぴりうらやましい。
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都会の魅力 (おのぼりさん)
2006-02-20 16:19:15
文化面では、ほんと羨ましいです。子供達は都会志向でさっさと出て行っちゃったので、こちらから押し掛けては、いいとこだけ愉しんで、住み慣れた我が家に戻ってきました。
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