週4回、30分の自家用車通勤は音楽に包まれる至福の時だ。前半はクラシック、後半はCDでフォークを聴くことが多い。梅雨の朝、自宅を出て間もなくダチュラの白い大きな花がつり下がるように咲いているのが目に入る。と同時にトランペットの音が高らかに聞こえてきた。あまりのタイミングのよさにダチュラの花が鳴っている、と感じる程だった。アサガオのホルン、グラジオラスのクラリネット、ウツボカズラのサクソフォン等々で編成されたオーケストラが曲を奏でるとどんな感じかなと想像する自分にほほ笑みながら車を走らせた。
鹿児島県垂水市 川畑千歳(61) 2019/8/1 毎日新聞鹿児島版掲載
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